手首の、皮膚が剥がれたところを強く掴まれて、傷口を直接肌で触る手の温度や少量の汗によってじんわりとした痛みへの煩わしさが、暗いところにいるあなたへの想いはまるで、傷口を強く掴む手と同じに思えて何も言えない。治りきる前に瘡蓋は剥がれて、ずっと治らないのをたのしんでいるように見えて、もしそうなのだとしたらわたしはあなたを理解できる。oy3mn3i