間宮改衣(マミヤカイ)さんの「ここはすべての夜明けまえ」を読みました。ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作だそうです。
今から100年後くらいの日本、融合手術(ゆう合手じゅつ)というものを受け、不死となり一人残された「わたし」が書く家族とそのわたしが最後にしたいことのお話です。
「わたし」が書く文章は八割くらい平仮名で書かれています。以下それっぽく書いてみます。
ひらがなばかりで読みにくいかなとおもったんだけど、そうでもなかったのはどうしてなんだろう。 おなじようなぶんしょうのかきかたのゆうめいな外国の本はとてもよみにくくて3ページくらいでよむのをやめたのに。
じつざいの棋士やボカロPの曲がでてきたりしてげんじつとものがたりのさかいめがあいまいになる感じも好きだな。
そもそも「わたし」は半ばきょうせいてきに死ねなくされてしまったし、そうなる前も私(oyatsu_busoku)からみて、 ちゃん(作中の主人公の名前の表記の仕方です)はほかの家族からのクソデカかんじょうをおしつけられてるようで、すべてをうけいれないといけないってあきらめているのかなとおもっていたんだけど、よみおわって100%そうじゃなかったんだなっておもっています。
さいごのトムラさんとのやりとりがすきです。きかいというかマシンっぽいけどわからないからはいじょするのではなくて、うけいれるというのはやさしいきがする。
シンちゃんにひどいことをしてしまったとおもっているみたいだけど、シンちゃんのそんざいくらいはゆるされないかなぁ(このかきかたおわり)
人へのいろいろな感情のパターン、親としての養育義務だとか誰かの代わりにすることだとか、「愛」って言ってしまいそうな感情を絶対「愛」って表現しない強さも好きです。