普段から曲を作ってると「うわ、敵だ」って思うのが、
「「「もっと完璧に仕上げなきゃ!!!!!」」」
っていうお気持ち
たしかにね、作品である以上、クオリティは大事だし、曲を聴いてくれる人が1ミリでも素敵だな~って思ってくれたほうがいい
でも、これまで年100曲↑公開する生活を2年ぐらい続けて思ったのは、
作 品 は 世 に 出 し て こ そ
ってことなんだよねーーーーー
どんな創作活動にもいえることだと思うんだけど・・・
仮に作品に点数をつけるとして、60点ぐらいまでは1時間で到達できたとしても、80点にまで押し上げるとなるとプラス2時間ぐらいかかっちゃうイメージ????
そもそも100点なんて存在しないし、もし満点が叩き出せたとしても、それは5年後、10年後の自分なんだと思うの
しかもきっと10年後の自分は「ぜんぜん100点とれないなあ~」って思ってると思うの
つまり、創作って"ずっと負けっぱなし"なんだと思うの
負けっぱなしっていうとちょっとマイナスな感じだけど、言い換えるなら、
「どんなにがんばっても"完璧"って思える作品を作れることは永遠にない」
って気がするってこと
僕だって、音楽を極めるの、あと人生を15週ブラッシュアップしてもできる気がしないし
でも、そんな自分でも、昨日の自分よりは、なにかひとつぐらい、成長してることってあると思う
「昨日よりバナナの皮じょうずにむけたよ!」ってことでもいいと思うし「昨日咲いてなかった花が今日は咲いてた」ってのでもいい
"ちょっとうれしい" "ちょっとよくなった" "ちょっとだけいい気分"
こういう小さな発見?とか成長?が、きっと創作にとっても、人生にとっても大事なんじゃないかなあーーーーー
いまの世の中・・・、特にインターネットの世界って、完璧なものが求められすぎてる気がしてる
数字=作品の価値っていう価値観が当たり前のようにある世界、っていうのかな
ほとんどの人が普段から見たり、聞いたりしてるものは圧倒的に「プロの作品」が多いから、作品の比較対象というか基準?が「プロと比べてどうか」みたいなところになっちゃってるんだよね
別にそれは悪いことじゃないんだけど、その感覚って作り手側にもあって・・・
「うわああああ、自分の作品なんてプロに比べたらダメダメだああああ」
ってなることが問題なんだと思う
イラストでも、作曲でも、小説でも、マンガでも、文章でも、合格ラインの平均点がめちゃくちゃ高いし、自分自身でそれを高くしてるみたいなとこある
「自分の絵なんて公開してもだれも見ないや」とか「自分の書いた文章は下手すぎて人に見せられるものじゃないや」とか
完璧を求めすぎたがために、日の目を見る機会を失った作品が世界にどれだけあるんだろ・・・
だれだって頭の中にあるアイデアは完璧だし、最高傑作だとは思うんだけど、それを頭の外に出して作品にしてみないとわからないことってたくさんあると思う!!!!!
大事なのは、完成度を上げない勇気を持つこと
だれかと比べるんじゃなくて、昨日の自分と比べること
完璧よりも完了を目指すこと
拙く思えても、中途半端に思えても、いまの自分の魂をこめた作品であることは間違いないので、その点に関しては自信を持っていいのだ