最初の記事はカメラを持ち歩いていたのだが、どうにも私は食べ物をカメラを持ち出して撮るのが好きじゃない。旨味をカメラに盗られてしまうような気がする。なのでスマホで撮った食べ物をまとめておく。
初日空港からブキティンギに向かう途中、早速makan?と昼食で寄った全く名もしれぬそのへんの食堂。
魚のグライだけ指をさしたら、あとは色々勝手についてきた。この手前の茶色いもの、一瞬鶏胸肉の肋骨の部分?と思うようなビジュアルで食感も少し肉っぽいのだが、おそらくジャックフルーツの実のまわりの皮の部分だったような気がする。少しだけ甘さを感じるようなルンダン風味の何か、最初からいい。
お昼は食べたものの、夕方微妙にお腹が空いていたのでロントンと気になっていたタペ甘味が食べられそうなお店に行った。
これはLontong Pical。ビジュアルはあれだが、いろんな食感が入ったフルーツサラダみたいな感じ?というのは言い過ぎかもしれないが、とてもおいしかった。このくらいなら何時に食べてもいいでしょ。
そして念願のタピ。これは黒糯米のタピ(lamang tapai)。甘い糯米の塊の上に甘酒と一番近いだろうか、いや甘酒とも違うんだよ・・・タピはタピ、という極上の発酵香を含んだ黒糯米のシロップのようなものをかけてある。どれだけカロリーがあるんだろう。とてもおいしかった。もうこれだけでここまで来た理由が満たされた。あまりに幸せそうだったのか、おばちゃんにsuka? (好き?)と聞かれた。suka suka!と答えてDuolingoをやっておいてよかったと思った。
夕飯はdendeng batokokにした。硬めの肉がピリ辛のソース、まちがいなくうまい。このお店は他にも色々この地方定番のものがありそうだったのでたくさん食べたかった。
間食もして、夕飯も食べて、なおデザート。Pisang Panggangという蒸したバナナにココナッツミルク、下にココナッツビスケットという甘味。甘いけど自然な甘さなのでおいしい。
そしてこの地域でよく見かける卵紅茶Teh Talua。エッグノッグみたいな感じ?と友人から聞かれて確かに近いかもしれない。まるでプリンのように濃厚だ。ちなみにこの翌日にTeh Talua Tapaiというタピ入のものも試した。こちらに入っているTapaiは黒糯米ではなくキャッサバの方を原料にしているタピだったようで、ほんとカクテルバーとかで出されたら信じてしまうかも、というくらいに酒だった。寒い地方の人が宗教的に禁じられていても酒を求めるとこの味を生み出してしまうのだろうか、とむしろ人類の味覚に恐れ入った。
次の日は市場に行った。チリの種類はもりだくさん、これもなんか配合があるらしくて、あれをこのくらいこれをあのくらいと言いながら同じ袋に入れて混ぜて売っている。
昨日私が絶賛していたLamang tapaiの原型も売ってた。
歩いていたら不思議なお菓子を見つけた。マフィンのような原型だがこれをこの釜のようなものに入れて焼いている。
がっつりココナッツの何かをバナナの葉で蒸し焼きにしたようなお菓子。普通においしい。
昼ごはんは念願のナシカパウ。この真ん中のソーセージのような見た目もの、卵と豆腐を混ぜたものを腸詰めにしたTambusuというもののグライが見た目とは裏腹に実に優しい味で本当においしかった。
夕飯ももちろんナシカパウ。もうどれを選べばいいのかよくわからない。(中央がTambusu)下の方にあるのは長い柄のおたまでスープをかけてくれる。
そしててんこ盛り。じんわりと染み込んだRendeng、辛味の何か、Tambusuの優しさ、野菜の土臭さ、ほんのりと何かに入っている果物系のあれ、もうすべてが最高だった。そして米をおかわりした。(おかわりにはグレービーとチリをかけてくれる)
翌日はパダンに向かった。パダンとブキティンギは3時間程度といったところだが、かなり高度差もあるし、パダンは結構な大都市なので一気に下界に降りてきた感があった。とりあえず人生で一度はやってみたかったこのお皿を全部並べて好きなものを選ぶ方式のナシパダン。(ここにサテーまでついていた)
食べたのは何か干貝のようなもののグライと野菜、鶏からあげ、もっと色々食べたかったなぁ。そしてパダンでは夕方結構強い雨が降ってしまい、私はずっとネットワーク環境に問題があってGrabも使えなかったので、夕飯は普通に近場でAyam bakarとかを食べていた。ちょっと残念。(本当はエビのグライを食べたかったのだが、なかなかそれを売っているお店がどこなのかわからなかった。大都会で交通量も多いと実は旅行をするのは難しいと思った)
最後の朝も懲りずにSoto Padang。Soto nasi DagingとSoto nasi Daging ayamがあったのでdagingとAyamたされているならAyamつけておこう、と思ったら見た目普通のsoto ayamっぽかった。でも味はじんわり、あ〜これこれという感じのスープだったので満足。
おしまい。