呪展の徒然なる感想

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※呪術廻戦展のネタバレが含まれます。ご注意ください。

五条悟さんが好きな一人の人間としての呪展の感想は、「ああ、終止符が打たれたな」でした。

例えば椿と山茶花。椿を描く予定が、「負けてしまったから」椿に似た「山茶花」になったこと。

(これに関してはうんうんと考えたのですが、

①花言葉云々ではなく、花の持つ性質である「冬を越せるか、越せないか」の違いを描いた。五さんは冬を越せなかったから、表紙のお花も冬に散る山茶花になったのかもしれない。((椿は冬を越して春頃まで咲く))

②椿が季節の花であることに加え、花言葉の「完全」「完璧」を描きたかったが、五さんが勝つことができなかったため、似ている山茶花にした。

浅学ゆえ、勝ったら「椿」、負けたから椿に似た「山茶花」という理屈がいまいち自分の中で消化しきれていませんが、いつかわかる日が来るのかなと思っています。当初椿を想定していたということは、もしかしたら五さんが勝つ世界線も先生の頭の中にはあったのかもしれないですね)

そして、はっきりと「負けた」と明記されたことがずっしりと心に響きました。ああ、もう彼が表舞台に姿を現すことはないんだなと改めて突きつけられたようで。

そういったことで、どこかでまだ五さんの復活を諦めきれなかった私の中で、明確に終止符が打たれたなと思いました。それが悲しいし、寂しかったです。

けれども、私は236話の幕引きはとても綺麗だと思っていて。決して不満はなく、先生なりに五さんを大切にしたからこそのあの結末だと感じていました。だから、キャラクターを退場させるには「旨み」が必要だという先生の論を展示で見て、五さんにはその「旨み」があったからこそのあの最期だったんだな思ったし、0や匣戦と違ってストーリーに五さんをメインに持ってきたことについて五さんのいない呪はオールマイトのいないヒロアカのようになってしまうからと書いてあったこと、展示の最後の先生のサインに添えられていたイラストが五さんだったこと、先生が五さんを描く時はカッコよく描かなければと意識していること、26巻の表紙は五さんの遺影を描くと気合いを入れたことなどのエピソードを見て、五さんは先生にとって大切なキャラクターだったんだなと感じられて、良かったな……と思いました。

あと、ちょっとしたお役立ち情報ですが、全ての展示をじっくり見て回ると後半が急ぎ足になると聞いていたので、新宿決戦をじっくり見て回るために時間配分には気を使いました。それは私にとっては正解で、カラーイラストの展示までじっくり拝見できてよかったです。

呪、そして五さんのことを、これまでもこれからも愛し抜き、その結末を見届けると改めて強く誓った、そんな展示でした。呪を追ってきて苦しい時はたくさんあったし、これからもたくさんあるのだろうけれど、呪と五さんに出会えてよかったと心から思えました。ずっと、ずうっと大好きだ。

@pale0522
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