告白/湊かなえ、読了。
読み終わった時の感想、「す、すげぇ。なんでこんな文章書けるんや…しかもこれがデビュー作だなんて…」でした(小並感)。
第一章の森口先生の一人語りが読んでてつらかったのですが、第二章以降はことを起こした生徒やその母親目線で事件が語られており、そういう気持ちからか…って分かる部分もあり、いやそれはちょっとあかんやろという気持ちにもなったりしながら、最後の方はすごい吸い込まれるようにして読み終えました…。
私的にはとにかくウェルテルみたいな教師はウザイなと読んでて思ってましたが、森口の指示ありきだったのは驚きましたね。あと直樹の母親も相当やばい。自分の子供に直接失敗だなんて言うのはさ…。この章を読んでる時にふと「母性」っていう映画が頭によぎったのですが、あれも原作湊かなえでしたね。納得です。
個人的には、人を馬鹿にした優等生なクソガキが最後ギャフンと言わされるのがすごい好きなので(伊坂幸太郎のマリアビートルの王子みたいな…)、ラストは爽快でした。しかし森口怖すぎだろとは思いますね(^_^;)
面白かったです、イヤミスな1冊。でもしばらく湊かなえ作品はいいかな(爆)。