NE+ウズベク語を読む 12 謎野菜

第12回 O‘n ikkinchi Qism

qism …… 部分(アラビア語のقِسْمٌ pl. أَقْسَامٌ 由来)

第~話とかPart ~ みたいに使われてる感じでした。

第5課 Beshinch Dars

命令形と位置表現の回です。命令形出るの早い。

トゥルプ(turp)という謎野菜をバザールで見つけて「これをください」(Buni bering) となります。

bu これ / -ni ~を(対象が特定されている場合に名詞につく対象格) / ber- 与える / -ing (子音で終わる動詞語幹に付いて二人称複数命令形を作る付属語)

命令形は語幹そのままだと二人称単数(目下や親しい人相手)、-(i)ng を付けて二人称複数(単数相手でも普通使う方)になります。

-ma を語幹に付けて、二人称複数では -ng も付けて命令形の否定・禁止表現になります。

-ni をこの本では「対象格」と呼んでいます。p.144を見るに -ni 自体は「対象格を作る格接尾辞」です。そうかこういうのも格か。日本語の「~を」も格助詞って言いますもんね。

Sizga bu kitobni sotaman.  私はあなたにこの本を売ります。

siz あなた / -ga ~に(方向格) / bu この / kitob 本 / -ni ~を(対象格) / sot- 売る / -a (現在・未来形) / -man (一人称単数)

でも対象が特定されていない場合は何も付きません。こういうところが私の格のイメージと違う。

Bugun men kitob o‘qiyman.  今日私は本を読みます。

bugun 今日 / men 私 / kitob 本 / o‘qi- 読む、勉強する / -y (現在・未来形) / -man (一人称単数)

アラビア語だと非限定の男性名詞の対格だけ、語末の読みだけでなく字面まで変わって区別されるので、真逆な感じしますね。

例えば、本 (主格は كِتَابٌ , kitābun) の対格「本を」は كِتَابًا (kitāban)と、語末に対格の印の ـا が付きます。「この本を」は هٰذَا الْكِتَابَ (hādhā al-kitāba) となります。

謎野菜トゥルプですが、単語リストを見ると「こぶし大の緑色のラディッシュ」とのことで、学名は大根やラディッシュ(二十日大根)と同じです。

見慣れない野菜や果物が好きなのでこういうとこに食いつく。

多分このブログ記事の「青ダイコン」なるものがトゥルプ。

これは観光客がタシュケントで撮ったトゥルプのショート動画。

こっちはスルハンダリヤ州で生産される、日本でよく見るタイプの大根の動画。ウズベク語で daykon 。