ゼノブレイド2をクリアしたが微妙だった(DLC前)

Nana
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あーだこーだ文句言いながらエンディング見ました

結論から言うと「RPGとしては間違いなく面白い部類だが、ゼノブレイドとしては0点」かなあという感想です

何がそんなにダメだったのか?を言語化しておく価値があると思ったのでやや乱文ですが書き出してみます。ネタバレは極力避けます。


批判的な内容になっちゃってますが、「ゼノブレイドに破壊された者目線の、ゼノブレイドという超えられない壁との相対評価」です。絶対評価だと名作の部類だと思ってはいます。

ただ私の脳が、理性では面白い、楽しみたいと考えているのに本能がコレジャナイと拒絶しているだけです。

シナリオ

全てレックスとホムラを中心に展開します。が、何もかもが足りない。足りなすぎる。

比較対象は当然シュルクとフィオルンになるんですが、2のエンディングまで行くよりもコロニー9のみのプレイ範囲の方が満足感が高いんじゃないでしょうか。まあ"満足"のベクトルがまるで違うんですが……

主人公組が結局よくわかんない動機で行動してるので、薄っぺらいなあと最初に感じ、これが最後まで覆ることなくエンディングまで行ってしまいました。


一方で敵陣営は極端な思想ではあるもののしっかり行動原理の軸として理解できるバックボーンを持って行動しており、主人公組より納得のいく筋の通った活動をしています。正直敵陣営の方が好きです。シンを主人公にした方がいいんじゃないか?というお気持ちです。

DLCは"黄金の国イーラ"なので、つまりそういうことだと聞きました。楽しみですね。

キャラクター

レックスとホムラが中心で、それ以外は脇役という感じ。500年前がキーワードになるので、それに絡めないホムラやカグツチ以外のキャラはあまり物語の核心部分に触れられないという。

最初の3人がたまたま出会った3人というノリで、作中世界(アルスト)への紐付けが弱く、ふわふわしたまま進行してる感がずっとありました。

全員揃ったあたりでようやく深みのある話が出来るようになったものの、中心となるレックスホムラがペラペラなので、結局全体も薄くなっているなあという印象です。

敵陣営の方がホムラと関係性が深いんですよね。これもうシンが(ry


動機が薄っぺらいのが悪いのか?といえばリキの存在があるので、そんなことはないでしょう。

リキの株をマスコットキャラから間違いなく大切な仲間であると認識をぶち上げた「見ててやれも」的なイベントが主人公組にきちんと用意されていればかなり印象は変わったと思います。

このへんはソシャゲ崩れみたいなブレイドシステムも悪さをしているかもしれないですね。


私はTIGER! TIGER!をやり込んだせいでハナの戦闘力が中盤の時点でラスボスにも通用する性能にまで極まってしまったこともあり、終始トラ&ハナを操作キャラにし続けていました。

よくわからないコモンブレイドが割り込んでくることも無く、ひとりの相棒をずっと育てて使い続けられたので、ふたりに結構愛着はあります。やっぱりノポンですも。

要所でホムラより重要な活躍もしているんだし、ゼノブレイド2のメインヒロインはハナだと思っています。

レックス?ああ、ムービー専用キャラですね。

ムービー

無駄な部分が長すぎるよ〜!

ゼノブレイドはムービーのウエイトが極めて高いですが、どれも時間としては短く、非常に濃い味わいで高い満足度がありました。

ゼノブレイド2の起伏のない映像を淡々と見せられ、ひたすら長いだけなのは本当によくないです。

分かりやすいのがアクションシーンで、ゼノブレイドは大抵何かしらのセリフとともに専用モーションで斬り掛かるのですが、ゼノブレイド2は全員分のアクションシーンを特にセリフ無しで流されるのはかなり決定的な違いとして挙げられるでしょう。

ゼノブレイドはヴァラク雪山のアレを思い浮かべてもらうのがわかりやすいです。シュルクとダンバンさんとクソ野郎の会話が大半を占めるので、あそこではラインカルナリキはほぼ空気と化しています。

メリアは前半で切り札的大活躍を見せるので印象に残るかもしれませんが、彼女もセリフとしては非常に少ないんですよね。

そして戦闘後のムービーはダンバンさんの独壇場。敵と議論を交わし、熱いセリフを吐きながらの激しい戦闘なので密度が凄まじく、迫力満点です。


一方ゼノブレイド2では多くの場面で、戦闘するシーンでは全員のアクションシーンがあります。

これだけ見ると良さそうですが、実態としては歯が立たない敵に毎回全員吹き飛ばされて終わり、というお決まりの展開を、特にセリフもなく見せられるだけなのでただ冗長なだけです。

これが頻発するのはよろしくなく、ゼノブレイド2の冗長感を増し、没入感を削いでいる気がしています。

死別

ゼノブレイドの緊迫した世界観で避けられないのは、やはり誰かと死別する場面でしょう。

ゼノブレイドはとても丁寧な描写により、直接的に映すこともないのに、最小限の演出かつ最低限のキル数で効率的にプレイヤーの心を傷つけてくることに定評(?)があります。

ゼノブレイドでは、意味のない殺生はしない。

ずっと追ってきた仇ですら例外ではない。

そんなスタンスの認識です。


ゼノブレイド2では、敵も味方もまるでモブキャラのように退場するときがあり、「ああ、これはゼノブレイド"2"なんだなあ。」と思わせてしまう大きな要素でした。

ラストダンジョンでもそう思っちゃったよね。

戦闘

虚無

ゼノブレイドの戦闘はかなり大味ではあるんですが、爽快感、そして仲間との連携感を得られる要素は非常によく練られています。

チェインアタック、未来視、テンションや状態異常の助け合い、戦闘中のかけ合いなどなど。一見単調に見えて、欠けると著しい喪失感のある要素がたくさん詰まってます。

戦闘自体が大雑把な分むしろ上記の要素が際立っており、特に連携感に関してはRPGの戦闘システムとしては類を見ない完成度と言えます。AIの優秀さもあり、そんじょそこらのマルチプレイゲームよりも共闘感があります。

(ゲームバランスが優れている等の話は一切していません。チェインアタックのごり押しが強すぎてむしろバランスは崩壊気味です。)


一方でゼノブレイド2は大味なままなのにこれら要素が軒並み消失しており、かと言って大味への2独自の味付けは特になく、ゼノブレイドが全ての基準となった人間はこれに楽しさを感じることができませんでした。

歯ごたえのあるゲーム好きな私が、わりと序盤でイージーに下げる異常事態が起きるぐらいには2の戦闘は虚無……

報酬が特に無くても見かけ次第とりあえず殴りかかっていたユニークモンスターも、2では出来るだけ無視していました。

DLCは共闘感あると聞きました。楽しみですね。

おつかい

ゼノブレイドといえばサブクエストですね。

巨神界には頭おかしいんじゃないのかと叫びたいぐらいのサブクエがありました。

とはいえ物量があるだけでひとつひとつはシンプル。旅の途中で自然とこなせるものも結構ありました。

レベリング好きなら淡々とこなせる軽さですし、キズナグラムというこれまた狂気じみたコンテンツを埋めていく達成感もあるので、いざ本格的にやり始めると意外と悪くなかったりします。


一方アルストでは、物を持ってきたら別のものを要求され何往復もさせられ、最後には傭兵団必須なので数時間待つのが必須、という最悪なコンボを決められたのは本当にうんざりしました。

JD解放クエスト、てめーのことだぞ。起動していないと傭兵団が進まないので、30分艦これしてゼノブレイド2ちょこっと触るのを繰り返してました。普通逆なんだよなぁ…

最初から必要なもの全部言え!!とやる気が削がれたのでゼノブレイド2のサブクエはほんの数個しかやりませんでした。うーん…

DLCやりましょう。長いチュートリアルだったなあ

@para7
趣味記録用