サンボマスター。
誰しも一度は聞いたことがある国民的アイドル。
ではなく、ただのおっさん。
メガネで太っちょだし、小学生の時は冬でも半そで短パンで過ごしてたタイプ。
そんな彼らのライブに初めて行って、心をギュッとつかまれた。
何がすごいって、熱量というかあふれる思いが全身からあふれてくるのがビンビンに伝わってきたこと。
「死にてぇなんて言うんじゃねえ」「おれが幸せにする」「愛してる」
こんなくさい言葉プロポーズでもギリ言えるかどうか。
だけど、サンボマスターは少なくとも100回くらい言ってた気がする。
最初は「はいはい、そうゆうお説教するタイプね。きれいごとばっか言って、自分は売れてるからうまい飯を食って幸せに生きてるだけじゃん。幸せの押し売りはなぁ」とか思ってた。
ねじ曲がっててすいません。
でもライブが進むにつれて「この人ガチじゃね??」って思えてきた。
本気で人の幸せ願ってるし、本気で愛してるを伝えてるし、本気で君は君のままで美しいと歌う。
なんでもボーカルの山口さんは福島県出身で、2011年の東日本大震災では故郷が壊滅的な状態になったらしい。
そんな時歌で元気づけようとしたけど、どんどん暗いニュースが流れて、自分の無力さを痛感して、打ちのめされて、でも歌うことしかできなくて…。
そんな思いがあふれているからこそ、愛してる人に愛してると伝えられるときに伝えるべきだし、死にたいと言ってる人に心から生きてほしいと言ってるんだなと納得させられた。
たしかに人生を振り返ると、「あぁ死にたいなぁ」「何も考えたくないなぁ」って瞬間はあると思う。
新卒1年目でパワハラクソおじさん青ひげぽっちゃり上司と関わってた時は、人生に何の色味も感じなかった。
会社に行くのが憂鬱で、休みの2日間だけは秒で過ぎていくのが心の底からしんどかった。
苦しくてどうしようもない時にサンボマスターと出会ってたら、ぶっ刺さりすぎてライブ中に泣いてしまったかも。
実際、ライブ中もハンカチで涙拭いてる人はそれなりにいた。
人生いろいろあるけど、生まれた瞬間から君は美しいってたしかにそうだよなと。
途中で自分を信じられない時がきても、無条件に愛してくれる人とか信じてくれる人は絶対的にいるから、生き続ける大切さを感じさせられた。
サンボマスターのファンでもなく、前日に最新のアルバムを予習しただけの自分でも、心を動かされてるから彼らの思いは本物だなぁと。
SNSとかスマホのおかげでコミュニケーションを取るのが楽になったけど、思いを伝えるのはやっぱり直接言葉で伝えることが大切ですね。
将来子どもができたら、告白はメールじゃなくて直接するもんだよと教えてあげます。
長くなりましたが、結論サンボマスターは絶対いいやつだから、ぜひ友達になりたいです。
全員優勝ライブ最高だったぜっ!!