昨年のM1のドンテコルテのネタにもなったように「デジタルデトックス=スマホ断ち」というのは昨今、かなりポピュラーな話題になったように思う。
ビッグテック(しかもソーシャルメディアの会社)に働いておきながらなんなんだが、自分も基本的にはソーシャルメディアやその類については、人類を進歩させていると信じていなく、むしろ生産性を低下させる要因だと信じており、Facebookやインスタグラムはほぼログインしていないしなんなら通常はブロックしてみれないようにしている。
一人暮らしの頃や、子供がいなかった頃はこのようなアプリブロッカー等で割と自分を律することが出来ていたように感じる。しかし、子育てを始めて以降、気がつくとYoutube ShortsやRedditを無限スクロールして時間を無駄に過ごすことが増え、気がつくとスマホに依存している自分がいることに気づいた。
いろいろ対策は打った(例: e-inkスマホに切り替える)のだが、気がつくと無限スクロールしている自分がいることに気づき、本格的にその原因を考えて、解決案を実装してみることにした。
原因
子育てで可処分時間が細切れになる
従来のアプリブロック法だと対応が不十分
アプリを見たら最後Reccomendation Engineの誘惑に
特に1.がかなりの元凶だと思っている、一人暮らしのときは基本的に可処分時間はまとまっているものだが、子育てをしていると可処分時間はかなり細切れになる。急に可処分時間がやってきたり(例: 子供の代わりに列に並ぶ)、いきなり可処分時間が終わったり(例: 子供が急に戻ってくる)するので、「自分で可処分時間をコントロールする」というのがかなり難しくなる。
そういう、突如来る可処分時間に対して、有用なアイデアを持っていない場合、スマホを見てしまうのが人間の常である。
この状態で、自分は旧来の単純に「アプリをブロックする」という手立てしか持っていなかったため、以下のループに陥るのである。(2に対応)
アプリのブロックを仕方がなく解除する
アプリが自由に使えるためフィードを無限スクロールする
スマホやアプリは悪ではない、無限スクロールとRecommendation Engineが悪なのである
あと、考察していて気づいたのだが、当たり前だがスマホやアプリそのものはスマホ依存の原因ではないし、悪ではない。「フィード x 無限スクロール x Reccomendation Engine」の組み合わせによってスマホ依存は生まれるのである。(3に対応)
YoutubeやRedditやFacebook、Instagram、Xなど漏れなくそうなのだが、本来自分が知りたい情報は自分の登録しているチャンネルやフォロワーの情報だけのはず。しかし、プラットフォームのレコメンデーションエンジンによって「これもあなた好きですよね??」という自分がフォローしていないチャンネルのおすすめ記事が出てくる、しかもスクロールすれば無限に。(Blueskyはこれがないので素晴らしい、多分始めたらもう使わない。)
これがガチャやギャンブル的なドーパミンを放出し、依存を生み出すわけである。(さんざん言われてきたことではあるが改めてこの構造に気づいた。)
解決策
この考察をもって以下の解決策を講じることにした。
アプリブロックのさらなる強化
アプリをすべてFOSSベースに切り替える
情報の取得をすべてFeedlyとOpenClawにまとめる
急な可処分時間に対応できる新しい趣味をつくる
アプリブロックのさらなる強化
アプリブロックを更に強化し、基本的にスマホやPCでサイトが見れないようにした。
スマホはアンドロイドで以下のアプリを使用している。
Webは前々から使っているこれをChrome Extensionに入れている。
スマホについては、必要のないアプリについてはなんならアンインストールしている。
Reddit
Youtube
Linkedin
Facebook
Instagram
アプリをすべてFOSSベースに切り替える
原因で考察した通り、スマホやアプリは悪ではない、なんならそれらのプラットフォーム上で発信される情報は貴重で有用なものが多い。ただ、無限フィードが悪なのである。
これに対応する解決策を探した結果、上記のブロックしたアプリには実はほとんどFOSSで代替のフロントエンドがあることがわかった。
このalternative系の先駆者であるinvidiousはYoutubeのFOSSの代替フロントエンドである。
見てほしい、このUIのシンプルさ。

とてもYoutubeが見れるとは思えないフロントエンドである。
これらのFOSSはそもそもPrivacy-awareが筆頭で、広告のトラッキングや個人情報がビッグテックに抜き取られることを懸念して作られていることが多いようだが、非常にUIがシンプルで軽快である。
もちろん、無限フィードも存在しないので、「見たいYoutubeだけ見る」のに最適なUIになっている。
RedditやX、Instagramもこうした代替FOSSが存在しており、どれもInvidiousに影響を受けたものとして軽快なUIかつ無限フィードが存在しない。
こうしたFOSSを活用して、「自分が見たいときにだけ情報を取得する」形にして、「ダラダラとフィードを見る」という形式から脱却する。
一つ、こうしたFOSSは文字通りHackに近いので公式からのtakedownで使えなくなったりするリスクはある。まあ、takedownしたらしたで、もうそのプラットフォームのコンテンツは諦めるしかない。
情報の取得をすべてFeedlyとOpenClawにまとめる
昔使っていたRSSリーダーのFeedlyを復活させて、必要最低限の情報ソースにsubscribeするようにした。前々は多量の情報ソースをsubscribeしていたのだが、そうすると多量の未読で溢れてしまうので、本当に見ているものしかsubscribeしていない。

Feedlyもフィードではあるがレコメンデーションエンジンや無限スクロールが無いので依存を生み出しにくい、あとUIがファンシーじゃなくてよい。
あと朝にOpenClawからニュースのサマリを送ってもらうようにしている。これもかなりよい。

急な可処分時間に対応できる新しい趣味をつくる
一人暮らしのときは、Netflixで動画を見たり、ゲームをしたりするのが趣味だった。これはどうしても急な細切れの可処分時間には対応できないので、思い切ってやめることにした。
代わりとして、今までまったく読んでいなかった漫画を読むことにした。最近は「さむわんへるつ」を読んでいる。
e-inkアンドロイドタブレットのONYX BOOX Novaをいかなるときに持ち運んでいる。急な可処分時間ができてもさくっと読めてすごく便利。