日記を書こうとすると「この話を書く前にあの話も書かないと時系列がめちゃくちゃになってしまうから先にこの話から書かなきゃ……」という謎の主義が働き、結果的に書きたいというホットさを失わせ、何も書かないという悪循環に陥ってしまう。
ので、なんかこう、ざっくりと近況を書いておこうと思う。
まず引っ越した。彼女と暮らし始め、ようやく落ち着いてきたように思う。かと思ったら職を失いかけている。転職したいとは常々思っていたけれど、そこそこ真面目に働いていたのに哀しいなあという気持ちでいる。これはどう転ぶかまだはっきりしないのだけれど、とりあえず秋頃までに決着をつけなければならない。それはそうと穏やかな生活をしていたら親が怪我をして手術になった。一ヶ月ほど入院になったので実家と自宅を往復しながら過ごしている。ありがたいことに兄弟と仲がいいので役割分担ができるのはありがたい。
大きな出来事をざっと書き出してみたけれど、本来は日常のささやかな幸せを書き残しておきたいと思うことがほとんどで、そういうときにさっと文字を打ちたいな〜と思う。ここはそういうのを心地よく受け止めてくれるしずかさを持っているわけだし。
二人暮らしはそこそこしっかり自炊をしていて、私は意外と料理ができたんだなという発見があった。もちろん見栄えするものが作れるわけではないのだけれど、ネットで出てくるレシピ通りに作ればおおよそまともな味の食事ができあがる。難しいのは冷蔵庫にあるものでそれなりのものを短時間で作ってみせることであって、作りたいものに合わせて食材を準備し時間に糸目をつけなければ大体のものは作れる。その証拠に、実家に帰ると途端に何も作れなくなる。冷蔵庫に入っているものをどれくらい使っていいか判断できない窮屈さが原因だと思う。自炊に必要なのはそれなりのスペースがあるキッチンと、好きなものを作っていい食材と急かされない時間。
食材の買い出しを真面目にするようになって、牛乳やたまごが近所ならどこが安いか、おおよそわかるようになってきた。食材の減るペースも、賞味期限との兼ね合いも。野菜が腐るスピードにはまだ慣れない。腐らせると落ち込むから、割高になっても欲張らないよう適量を買うように心掛けている。冷凍庫には常にアイスがあるようにしている。それだけで豊かな生活をしている気持ちになる。補充しに行くときに気に入るものが季節限定品で、それが入荷されなくなるまで同じものを買い続けている。最初は白桃のジェラート、今は紅茶のパルムをリピートしている。次は何にしようかな。