旅行記4日目 - ヘルシンキ

pepperlandsk
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朝6:30、送迎バスで宿を発ちイヴァロ空港へ向かった。昨日オーロラを見ることができたので、後ろ髪引かれることもなく出立。乗客は自分以外にアジア人の女性しかいない。空港に着くと、恐らくサーリセルカから来ている集団で空港がごった返していた。サーリセルカはスキーリゾート地として有名らしい。ぱっとみると欧米系の他、インド系が意外と多く、日本人は見当たらない。機内らまた隣席がいないことを期待していたが、結局全部満席だった。

(イヴァロ空港、雪道を普通に歩かされる)

ヘルシンキに着き、都心に向かう電車に乗る。ヘルシンキは全ての交通チケットをHSLという公式アプリで購入できる。信頼乗車?という仕組みらしく、チケットを買った後は改札どころかコードの読み取り機すらない。市内の移動なら料金はほぼ一緒なので、迷うこともない。しかしアプリを使うには電話番号を使ったSMS認証が必要で、海外から登録するのに大分手こずった。入国前に調べておくんだった。

中央駅近くのホテルHotel Authurにチェックインした。ほぼ直方体のベッドと机だけがある簡素な部屋だが、室内は大分清潔に見える。が洗面所はトイレとシャワーと洗面台が全部一緒になっている、というかトイレとシャワーの距離が近すぎる。またぼちぼち洗濯物が溜まっているのを何とかしなきゃならないが、洗面台は水を貯められなさそう。コインランドリーをMAPで探すも近所に見当たらなく、一旦洗濯は忘れて外に出ることにした。

友達に勧めてもらったAaltoという有名なカフェで昼食を取ることにした。このカフェは2階建ての吹き抜けのある広い本屋に併設されている。日本ドラマのかもめ食堂?に関係があるらしく、着席すると日本語のメニューを出してくれた。サーモンスープとカフェラテを注文。サーモンスープはヘルシンキで有名らしい。一人旅でレストランに入るのは仲々気が重いので、入りやすい店でそれっぽい地元料理があればチャンスを逃さないようにする。

(Café Aalto, サーモンスープ)

ヘルシンキにはデザインディストリクトというカルチャー系の店が集合している一角がある。その通りを経由しつつ、デザイン博物館に向かった。途中の教会?では子供がそりで遊んだりアイスホッケーをしていたりしてて微笑ましい。デザイン博物館の展示は、マリメッコ等もあったが、特にAngry Birdsのゲームデザインの展示が目を引いた。Angry Birdsってフィンランド発祥だったんだ。映画にもなっているらしい。

デザインディストリクトを続けて散策する。UFFという古着屋だけ少し覗いて見た。日本で言うドンドンダウン的な古着チェーン店らしい。バックパックが空いてたら何か買いたかったが、イナリ用の防寒着がとにかく幅をとっている。帰ったらホテルで捨てていく物を選ばなきゃならない。

その後ヘルシンキ中央図書館に寄る。昨日の夫婦の話によると、無料で入れて暖を取るのに最適らしい。世界で最も評価された?図書館らしく、雰囲気は蔦屋書店をもっと洗練させた感じ。3階は学生のたまり場となっており、多くの学生がおしゃれな段差?で座りこんで課題を解いている。何でも貸し出しているらしく、ミシンから3Dプリンタ、ギター、ゲーム(SwitchもPS5も置いてそう。ゲーム室が併設)まで、何でも揃っていた。ここで学生生活を過ごすのは楽しそうだが、アジア系学生が滅法少ないのでちょっと浮いてしまうかも。

(ヘルシンキ中央図書館)

一人旅はレストランに入るのがとにかく気が引けるので、晩御飯何食べるのか本当に迷う。今日はHesburgerというローカルのハンバーガー屋で食べることにした。注文は入口のタッチパネルでできるから、人見知りでも問題なく注文できるのが良い。18時ごろだったが人はまばらで、1人で食事している人もいた。ヘルシンキだけなのか分からないが、1人で食事している人が少ない。しばらくはちょっと肩身狭い思いをしそう。

宿に戻って明日の予定を立てる。移動が多くちょっと疲れてきた。行きたいサウナが2件あるがどっちに行くか、どっちも行くか迷っている。1つはフィンランド最古でビールの持ち込みが歓迎、外気浴は店の外でできるという豪胆なサウナらしい。もう1つは街の外れにあり予約が必要だが、水着があればそのまま海にもつかれるらしい。なんならどっちも行けばいいやとも思いつつ、後者のサウナだけ予約を済ます。

就寝。以前フランスに行ったときもそうだったが、ヨーロッパに行くと毎回すごい血便が出る。旅のストレスのせいか硬水のせいか分からないが、体が街を拒絶しているような不安感に苛まれる。それ以外は調子悪いなんてことはないんだけど。明日いきなり高熱とか出ないことを祈る。