旅行記0,1日目 - 東京、ヘルシンキ、ロヴァニエミ、イナリ

pepperlandsk
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転職活動が成功し1ヶ月半ぐらい猶予期間ができたので海外旅行に行くことにした。目的地はフィンランドとバルト三国、目的はオーロラを見ることと、余り行かなそうな国を逆張りで行ってみること。7年前の猶予期間、学生と社会人の狭間の期間ではイギリス、フランス、ベルギー、オランダを周った。前は現地に友達がいて半分ぐらいは一緒に周ったが、今回は誰も共連れがいない。行く前から寂しい旅になると思い馳せてしまうような、後ろ向きな旅。

成田を23時に出発。頻尿だからできるだけ通路側に座りたかったが、指定はL列で窓側。これはまずいと思ったがまさかの同列が自分だけ、他の席も同様のようでどうやらフィンエアーは閑散期らしい。3席を占領できたから、贅沢に横になって眠る。昔飛行機乗ったときは同じことしてた外国人をみっともないなと思っていたが、見渡すと全員寝転んでたからあやかることにした。

13時間かかりヘルシンキ着。ロヴァニエミへのトランジットが2時間ぐらいあったが、その合間に旅行から帰宅したばっからしいTabeiと電話しておすすめ場所をいろいろ教えてもらった(ほんとありがとう!)

1時間半ぐらいかけてロヴァニエミ着。ロヴァニエミはヘルシンキから北に800km離れた北極圏にある。ロヴァニエミは元々宿泊するつもりだったけど、オーロラを自由に観るならもう200km離れたイナリの方が良いとあったので宿泊はしないことにした。バスの都合上サンタクロース村にもよらず、タクシーで町中のバスターミナルに直行。道中サンタクロース村が見えたけど、伊東の路面のモール施設?観光地?みたいな感じだった。

バスターミナルでは暇すぎて近所のスーパーを散策。K-Martでラップサンドを買った、フランスで食べたものよりかなり美味しい。待つこと3時間バスが到着。ここから4時間かけてイナリに向かう。道中でさっき移動してきたロヴァニエミ空港をまた素通りした。交通関係は初日からいろいろ無駄が多かった。

フィンランドに着いたのは現地時間朝5時だったが、宿に着いたのは17時。ここは日照時間が短く、10時にやっと明るくなったと思ったら14時には日が沈んだ。移動で疲れ切った後に曇天と寒さで追い打ちをかけられ、宿に着いた途端に日本に帰りたくなる。

宿はレセプションと別棟にあり、見かけはよくある田舎のアパートみたいな感じ。ドア開けた瞬間に氷点下15℃の冷気が入ってくる。サウナ付きの良い部屋にしたが、フィンランドあるあるなのかシャンプーや歯ブラシなどアメニティは何もなく、またK-Martへ買い出しへ。とりあえず石鹸類と、いつ飲むか分からないビールを買う。

とりあえず何か食べて元気出そうと思い宿のレストランへ。朦朧としたままeggplantのソテーを注文、eggplantの意味を思い出したころに茄子のソテーが出てきた。が今胃が受け付けるのは茄子のソテーぐらいしかなかったかもしれない。

部屋に戻りゴロゴロしながらイナリに来た理由を考える。オーロラを撮影するためだったが、天気予報を見るとここ1週間は曇り続きらしく萎えた気持ちに追い打ちがかかる。明日は晴れるかもと思い、撮影練習がてらカメラと新調した三脚を担いで宿の裏のイナリ湖へ向かう。いろいろ画角を試しつつ、遠くの森とわずかに浮かんでる星を撮影する。途中冷え切ったカメラを素手で触って低温火傷になった。

一通り撮影し、帰宅。冷えたカメラはそのまま部屋に持ち込むと結露して故障の原因になるらしく、真空パックに入れてリュックの中で夜中放置しておくのが良いらしい。そのまま疲れ切って就寝。明日のやることは何も決めていない、どうしようか...