旅行記2日目 - イナリ

pepperlandsk
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目が覚め、着替えて外に出る。本館屋根の気温計によると-17℃らしい。-17℃は日本で想像してたよりも意外と平気。やっぱり重ね着が大事らしい。がやっぱり耳の防寒だけはどうにもならない。外で帽子を外してると5分もすれば頭が痛くなってくる。耳当て付きの帽子を買っておいて本当によかった。

(宿泊した宿、Hotel Inari)

朝ご飯はホテル付きのビュッフェ形式、もしかすると今までのどの国よりも美味しいかもしれない。ソーセージや特徴的なパン、スモークサーモンなどを取って食べる。食べてると昨日バスで乗り合いした夫婦に話しかけられ相席することになった。日本人女性とオーストラリア男性の夫婦で、2人とも仕事を辞めて今年から1年間世界中を周ってるらしい。タリンやリガは既に周ってきたらしく、おすすめをいろいろ聞いた。なお日本では新高円寺に住んでたらしい、まさかの最寄り駅が同じの夫婦に北極圏で会うなんて奇跡... オーロラ観るには天気いまいちそうですねとかちょっと話し、連絡先を交換して別れる。

(ホテルの朝食)

昼間は何も予定なかったが、流石にどうかと思い、近所のNature Centerに行った。イナリの生態系や歴史についての展示を英語で読む。興味深いが、固有名詞にフィンランド語が多く中々頭に入って来ない... 屋外にも日本で言う竪穴式住居的な住居の展示がいくつか。お土産を買い、写真を撮りながら引き返す。

(Nature Centerの屋外展示)

スーパーでビールを買い部屋付きのサウナを試した。ちゃんとした?ストーブ式のサウナで、バケツと柄杓もあることからロウリュも自分でやって良いらしい。€100贅沢してサウナ付きにしておいてよかった。薄手の服で外気浴したがこれがとても気持ちいい。外気が氷点下だから水風呂はいらない、雪にダイブは死ぬんじゃないか思い諦めた。後はうっかりルームキーを忘れて死ぬかと思った、鍵が閉まる直前で思い出してなんとかなったけど。部屋に戻り、外気に晒しておいたビールを飲むと半分凍ってシャーベットみたいになっている。これがめちゃくちゃ美味い、オーロラ観れなくてもまあいっかという気分にさせてくれる。

(飲んだビール、LAPLANDはフィンランド北部の地名らしい)

17時になったが今日の予定がほぼ終わったので部屋で何もせずに過ごした。途中軽い腹痛に襲われた、絶対に半分氷になったビールを一気に流し込んだせいだと思う。浮かれてビールの写真をインスタに上げた30分前の自分を呪う。動けないのでTVerで水曜日のダウンタウンを観ようとしたが動画がいつまで経っても読み込まれない、どうやら日本でしか観れないのかもしれない。日本でしかできないことを無理やりフィンランドでやろうとする時間が少し虚しい。

何か食べれば胃の調子もましになるかと思い、昨日と同じレストランに行く。今日の晩御飯はトナカイのソテーを食べるつもりだったが、お腹に優しそうな白身魚のソテーを食べることにした。何の魚かはよくわからないがたぶん地元で取れたものだろう、とても美味しい。

(地元の魚のソテー)

レストランから戻り、30分おきに部屋から外の景色を見る、相変わらず外は曇天が続く。オーロラ鑑賞用のアプリで10分単位の天気予報を見るが、これが全く当てにならない。0時をすぎ、ちょっと空が知らんできたかと思いホテル裏の湖に向かう。湖は大変な広さがあるがこの時期は完全に凍っており好きに散策できる。深夜にも関わらず他にも湖上をうろうろする人影がちらほら見える、自分と同じくオーロラが見えやしないかと当てもなく彷徨ってるのだろうか。この日も結局夜空を撮って部屋に戻り就寝した。