カメラを持つ前からの記憶がある、都内の公園の中で一番馴染みのある公園代々木公園。
高校生になり初めて友達と表参道に行った時に立ち寄った思い出の場所。「都内の公園のこと何も知らなかった!何て大きいんだろう!」と感動したのを覚えている。昼間のぽかぽかした時間をゆったり楽しむための若者の公園のイメージが根強い。
カメラを持ってから多くのお花を見られることを知ったくらい広大な敷地をもつこの公園に、薔薇と秋桜のために来訪した。
まずは6月のバラ。梅雨の時期に近かったからか曇りだったのがすこし残念だったけど、ローズガーデンは真っ盛り(か少しピークを過ぎた頃)だった。
双子みたいな黄色いバラ。かわいい
写真を撮るようになって、バラがとっても愛されているのだと気付いた。そもそも、「バラ」だけではなく1株ごとに品種の名前が書いてあることが圧倒的に多くてびっくりする。原産国だとか年だとかさえ書いてある。ワインみたい。いずれにしてもカタカナが苦手な私は1種類も名前を覚えられないけど、多くの形や色があることがわかる。
また、大きな公園にはローズガーデンが大抵あって、それぞれたくさんの品種が植わっている。ふつうじゃない熱量。たしかに綺麗だけどいつも不思議に思う。案の定代々木公園にもある。
これは向日葵みたいなバラ。赤バラが有名だけど、私は結構黄色のバラもすき。
もともとバラは品種改良されて花びらの数が増やされて私たちの知る形になっている。日比谷公園には原種らしき花びらの少ない品種が植わっていて感動した。
丁度この日は紫陽花も一部の株が見頃だった。日比谷公園、広すぎて「たまたま出会った」感がすごい。
続いて、秋の日比谷公園。
秋の日比谷公園、最高だった!散歩する時に足元でサクサクと落ち葉が鳴って、痛くない日差しがたくさんの木漏れ日を作って、目に優しい茶系統の色味が視界いっぱいに広がって、心地よい風が吹いていて。
桃源郷があるなら、一角にこのベンチがあるだろうなあ。
ピンクのバラ。淡い桃色くらいの方が好き。
白バラはまっしろしろなちょっとふわっとしたバラが開いてるくらいがいい。まさしくこの写真みたいな!(春だったら、つぼみから花開く前のりんとしたバラが好き、なんでかはうまく説明できない…笑)
ちゃんとバラが好きじゃんというツッコミは甘んじて受け付けます。
なにより!秋といえばコスモス。駆け込んだ私にやさしいのはいつもキバナコスモス。
秋はどんな植物も風情を感じるようになる。なんてことない植物が絵になる。
これはこの日なぜかいちばん気に入っているコスモスの写真。秋だよねえ。
花のための公園じゃなくてこんなに楽しませてくれるなんて、さすが代々木公園。行くときなぜかいつも曇りがちか、日の光があるうちに間に合わないかで、太陽さんさんの代々木公園にあまりでくわしていないのでいつか出会いたいなあ。
大道芸をぼんやりみながら友達と夕暮れまで話し込んだり、その時の恋人と一緒に本を読んだり、母と散歩して迷子になったり。いろんな記憶がある代々木公園。次はどんな思い出になるんだろう。