春

春を連れてくる人だ、と思っている　

毎年、誕生日を祝い終えた頃からだんだんと空気にあたたかさが増してきて、季節が動き出すような気がする

もうすぐ春が来る

きみは秋も冬も春も飛び越えて夏を待ち望んでいるけれど、わたしはきみが連れてくる春が好きだ

春はアリーナのステージに立つきみたちに会える季節になり、きみたちに会いに出かける季節になった

ステージの上で、たくさんの光に囲まれて嬉しそうに笑うきみはとても眩しい

光の中で生きる人

自ら光を放って周りを照らす太陽みたいな人だなと思う

雪をも溶かしてしまいそうな眩しい明るさが好きだ

パッと花が咲くような愛らしい笑顔が好きだ

強くやさしく差し込む光のような真っ直ぐな心が好きだ

昨年末に更新されたブログの「いつも僕に元気と幸せを分けてくれてありがとう。おかげさまで僕の人生が華やかになりました。」という文章を読んで、なんて素敵な言葉選びなのだろうと心がじんわりとあたたかくなった

人生を華やかにしてもらっているのはわたしの方なのだけど、きみもまたそう思っているのならばこんなにも嬉しいことはないと思った

両手にいくつペンライトを持ったとしてもきみの輝きには到底かなわないのだけど、この色を光らせる理由までくれるきみに向けて、この光を振り続けたいと思った

きみが連れてくる季節に、きみと会えるまであと少し

オレンジ色の光を胸に抱えながら、わたしは春を待っている