朝。両のこめかみを巨大な万力で圧迫されているような痛みで目を覚ます。そういえば昨夜は赤ワインを結構なハイペースで飲んでたな。寝床から起き上がり、洗面所にふらつきながら向かう。顔を洗って、日焼け止めの小さなボトルのポンプを押すと、薄いクリーム色の液体がノズルから押し出される。左手の掌で受け止めたそれは知らない誰かの精液みたいで、顔に塗りたくるのは少し憚られた。カフェインいっつも目がしょぼくれてる