朝から夕方までオフィスでみっちり打ち合わせが入っていたので、少しぐったりしながら地下鉄に乗り込む。残務は自宅でこなすとする。時刻は16:30分を少し回ったところ。上り方面の車内は比較的に空いている。座席にどふっと腰掛けてスマホで取引先から来たメールをポチポチ返す。
メールを返し終わってから私用のiPhoneでマッチングアプリを立ち上げる。マッチした相手にメッセージを返さないといけないのだけど、イマイチ気が乗らない。スマホ越しの恋愛は確かに便利である。お相手になり得る方の数や情報量は多いのでチャンスは広がる。ただ、普段生活をしている中では会うことができない人とも気軽にやりとりできる反面、情報過多になり脳みそからぷすぷすと煙を上げることも少なくない。
恋愛にしても結婚にしてもことを進めるには推進力が必要だが、まだ身体の中にエネルギーが溜まってないのだろう。短期間で決め切る必要もないので、あまり気負いせずにこれから会う人のことをゆっくり知って、楽しい時間を過ごすことにする。