マイク越しに自分を視る

カフェイン
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太陽が折り返し地点を過ぎて傾き出す頃、私はPodcastの収録のため自宅からバスと電車を乗り継いで東中野駅に向かった。目的地はPodcastの貸しスタジオ兼クラフトビールバーの雑談

あらかじめ話すことをワードに箇条書きに纏めて、コンビニで2部プリント。SDカードさえ持ち込めば収録データが持ち帰ることができるということなので、いつ買ったか分からない32ギガのSDカードとさっき印刷した用紙を入れたクリアファイルをトートバッグに突っ込んで来た。あ、収録帰りにサウナに寄るのでサウナセットも入れてます。

東中野駅に到着して東口の階段を降りる。貸しスタジオに向かって歩き出すと相方(という表現が正しいのだろうか) のMさんから少し遅れる旨の連絡が入る。仕事じゃないんだから、このくらい緩いくらいでちょうどいい。Mさんを待っている間にスタッフの方に機材の説明を受ける。ヘッドフォンを装着すると自分の声がマイクを通して鼓膜に届く。不思議な声。

入り口近くの冷蔵庫の前で収録中の飲み物を何にしようかと選んでいるときに、Mさんが到着。焦らないで全然大丈夫ですよー。ちょっとお喋りしてから、2人で収録椅子に対面で腰掛けて、コンビニで印刷したテーマ案とのど飴をMさんに渡す。いよいよだね、、と話して収録ボタンを押下した。ついに始まった。

2時間の予約枠はあっという間に過ぎ去ってしまうくらいに楽しくて、存分にラジオ気分を味わうことができた。雑談さん、素人に諸々のアドバイスどうもありがとうございました。次回の収録予定を決めて予約。帰り際にMさんが入り口に置いてあったカゴの中に無造作にりんごが何個か入っているを発見する。スタッフさんに聞くと、Take freeらしいので一つだけピックアップ。

楽しかったという気持ちと達成感を携えて、歩いて10分ほどの銭湯に。身体を茹で上げて湯気が出ている状態で自宅近くの居酒屋にピットイン。刺身のブツ盛りとホッピーが乾いた身体に染み渡る。美味しいなあ。

ちくわの磯辺揚げと〆のアオノリうどんを頂いて、ほろ酔い気味で帰宅。トートバッグからSDカードを取り出してパソコンの外付けアダプターに挿入、WAVファイルを再生。マイク越しに聴こえる自分の声は、街で見かけるそっくりさんみたいでドギマギするけれど、これから少しずつ距離を詰めて、たまに飲みに行くくらいの関係性になりたい。

@piyogator
いっつも目がしょぼくれてる