出社前に駅前のドトールに立ち寄る。通り沿いは窓張りになっているお店。窓と向かい合わせになった席に腰掛けて、道ゆく人たちを眺めるのが好きだ。ペラペラのトーストを頬張りながらアメリカンで唾液をたっぷり含んだ小麦粉を胃の中に流し込む。iPhoneでKindleのアプリを立ち上げて「東京都同情棟」を読み終える。自分では捻り出せないフレーズが山ほどあって頭から離れないので、もう一度読んでみよう。
時間になったので、ぬるくなったアメリカンを飲み干して、階段を駆け降り地下鉄に飛び乗る。鉄籠に揺られながら目に飛び込んできたニュース。牧名沙羅ならなんて言うだろうか。