面白いです。
主人公真昼の将来への不安像が、ぼっちざろっくのぼっちちゃんと近い感じで、かなり共感性高かった。ぼっちざろっくの話になってしまうが、ぼっちちゃんの将来なにもなれずにところてんの営業をやるようなイメージ、まさに自分が想像していた未来そのまんまで、初見の時は思考読まれてるのかと思ってかなり衝撃だった。何も成功できず、でもギリギリ生きてる感じの、何を目的に生きてるかわからない、ただ延命して動けなくなるのを待つだけの日々、みたいな感じ。
真昼が1話後半で言われていたセリフに、「真昼は普通なんだね」というものがあった。普通というのは非常に、なりたくないなと思う。真昼は高校生でもうすぐ受験、だからそれまでの最後に自由にできる時間の中で、自分ではない何かになってみたいみたいなことを思いつつも、現実的じゃない提案を承諾できない感じ(本編見てないと意味不明かも)があって、それはおそらくすごく一般的な高校生の行動だなと思った。というのは、高校生って普通はなにか部活に入っているけども、なぜか3年の夏くらいで「引退」すると思う。あれに近いムーブ。
自分はこの行動がよく理解できていなくて、まあ部活の内容にもよるんだろうけど、「引退」してから受験に取り組むぐらいなら、部活入らずに全部受験勉強してればいいのにと思ってしまう。なんというか、中途半端というか、その部活をやっていた意義や理由がわからなくなる。そもそも部活という制度自体不思議な存在に思える。学校が受験勉強を教える場所なら部活やらせてる間に勉強させてればいいのではないか。そこにわざわざ部活の時間を入れるのに、3年生になると辞めてしまう。一体何がしたいのかよくわからない。
でもこれが一般的な行動なんだと思うし、実際そういう感じにやってる人が多いんじゃないかな。マジで全然知らないけど。ただ、これで部活辞めても受験失敗したら、それこそ何も得られなかったということになって、めちゃくちゃ恐ろしいと思う。とても怖い。
真昼が言われていた「普通」はこういうかんじのことだと思う。個人的にはこうはなるのがめちゃくちゃ怖かった。ちなみに、この基準で言うと「あさがおと加瀬さん」の加瀬さんは普通じゃないが、もう片方(ごめん名前わからない)は普通、ということになるが、最終的にはかなり目的を持って生きてる感じがあってとても良かった。
「普通じゃない」になっていたいし、「普通」にはなりたくない。
クラゲが光を溜め込んで光る?らしいのだが、まさにそんな感じで、頭おかしいぶっ飛んだ人(これは褒めている)の近くにいたいと思うし、それにふさわしいくらい異常な存在になりたいと思う。周りが異常であれは、逆に異常じゃない方がおかしくなるので常に異常でいられる気がする。が、コミュニティの外側からじゃないとマジで異常なのかどうかを判断できないことに最近気づいた。ただまあ、自分がこいつやべーやつって思う人の側にいられたらいいよね。
なので真昼がこれからどんなふうに変わるのか、気になるところです