昨年末は年越しをを外で過ごすために出かけたから、紅白は前半の途中までしか見ていない。
翌日にTwitter見たら、私のTLに流れてくる話題はやっぱりYOASOBIの演出だったんだけど、私はこの辺の文脈がさっぱり分からない(アイドルの曲はかろうじて耳にしたことがある、推しの子は見たことない、バックについてた人たちは見分けがつかない、YOASOBIの他の曲は知らない)ので、流れる文章をぼんやり見てた。そんでもってうんざりした。
だって、誰もが見たいものしか見てないんだもの。もう少し正確に言うと、「自分の論(またの名を偏見)を補強する証拠にするためのコンテンツ」としてしか、それを見ていない。
別に人の感じ方ってそれぞれだから、正反対の受け取り方をすることだって普通にある。だけど、もう最初から「揚げ足とるために」見てるでしょあれは。見てそう思ったんじゃなくて。シンプルに露悪的だなって思った。全部が全部悪意。これが1月1日のお昼過ぎくらいの話かな。
で、三が日終わったころには、音楽パフォーマンスという娯楽だけじゃなくて、自然災害も、痛ましい事故も、全部「自分の論(またの名を偏見)を補強する証拠にするためのコンテンツ」になってた。あまりにしんどい。
いや、むしろこっちが人間の本性であって今まで見える機会が少なくて済んでただけ、っていうのは分かってる。他人事であると判断すれば身内との馴れ合いのためにいくらでもおもちゃにしていい、って、子どものいじめだってそうだもの。いじめをするのは子どもだけじゃないし。目の前にいる人に対してだってそうするんだから、画面の向こうの存在にはそりゃあ、ね。だからこれは人間の理。
とはいえそれがむき出しになってる現場を見せつけられるのは、まあやっぱり心が荒む。特にTwitter、これは意識していないと露悪的な方に引っ張られていくのが自分でも分かる。危ない。変なのを覗きこみすぎないように気をつけるけど、元々ツイ廃の気があるので嫌でも許容量を超えてしまう……(笑えない)。