私が本を選ぶときの基準はあらすじをパッと読んで好きかどうかっていう、主体性のみの感性で選んでた。けどそうしてると昔の作品ばっか選んでることに最近気づいた。
なので最近の作家が書いた話を読みたい、できればサクッと読める短編集が良いっていう目的でこのショートショート集を選んだ。
幻想と怪奇っていうテーマも好感を持つから読むの楽しかった。
載ってる話は23人の作家+コンテストで入賞した3人の合計で26編。私が好きだなって思った話はこれかな。
『子供の領分/奥田哲也』『海見堂/木犀あこ』『あかつきがたに/勝山海百合』『ミスラMithra/西崎憲』『夢中招待/北原尚彦』『無色の幽霊/西 聖』『僕のタイプライター/坂崎かおる』
特に『夢中招待』と『無色の幽霊』が良かった。夢中招待は好きな童話がモチーフになっててじんわり好きだなぁと思った。
無色の幽霊はコンテスト入賞者の作品。この人の文体すごく好みだった。この本の中でダントツに良いと思った。
こういうアンソロジー形式のショートショート集読んだの初めてだった。当たり前かもしれないけど全部読みやすい。でも皆微妙に文体、表現が違ってそれが刺激になって良かった。