中之島美術館にて開催されているテート美術館展を観てきました。
『パンデモニウムへ入る堕天使』
この絵はヘビメタ系のアルバムジャケットで使われていた気がするのですが、実際に観ると赤と青(寄りのグレー?)の対比が美しかったです。しかもこれってジョン・マーティンじゃないってことになってたんですね。びっくり。
『室内』ヴィルヘルム・ハマスホイ
室内で女性が立っているだけの絵と言われたらそうなんですが、不思議な求心力がありました。部屋の描き込み具合に対する女性の輪郭の曖昧さに惹かれます。『パンデモニウムに入る堕天使』は強い閃光のような光でしたが、こちらの光は柔らかさがありました。
撮影禁止だったのですが、ジェームズ・タレルの『レイマー、ブルー』というインスタレーションも良かったです。安藤忠雄設計の光の教会もそうですが、隙間から差し込む光、そしてそれに照らされる空間というのは美しいですね。
印象派の絵の良さは筆のタッチにあると思うので、やはり生で観るべきだと改めて実感しました。例えばクロード・モネやゲルハルト・リヒターの絵って、画像で見るととても曖昧で煩雑に感じられて、よくこんなん俺にも描けるでガハハ‼️と言われています。でも実際はものすごく緻密に筆が重ねられていて、その凄みに圧倒されてしまうものです。
中之島美術館にはちょっと苦手意識があったのですが、展示内容が好みだったので行って良かったなーと思えました。皆さまも是非。