
最近プレイした『1000xRESIST』というゲームがとても面白かったので絵を描いた。ゲームについてはこちらで。
主人公であるウォッチャーと、全てのクローンの母であるアイリス。中心の枠にある言葉は、クローン達が日常的に使っている挨拶のようなもの。Red to blueという言葉、ウォッチャーの纏う青、最初に訪れるエリアの赤くて仄暗い雰囲気が印象深くて、絵に使いたかった。
人類が絶滅する原因になった疫病に涙が出るという症状があって、免疫を持って生き残ることになるアイリスが泣くシーンは作中にはない。でも一番泣きたかったのは彼女なんじゃないかと思う。彼女が両親の元を離れる時に荷造りをするんだけど、絵で抱きかかえているぬいぐるみがリュックに入らない、という理由で諦めるくだりがある。ゲーム内で終始大人びて見える(大人にならなければいけなかった)アイリスとぬいぐるみを描きたかった。
かわいいクジラのぬいぐるみと一緒に寝るような普通の女の子が、背負わされる過酷な運命……孤独……分かり合えない両親……現実世界の香港の歴史……クローンたちのシスターフッド……愛憎混じった濃厚すぎる関係性……yuri……もう先が気になってしょうがなくて、仕事前の僅かな時間を使ってまで夢中でプレイした。二周したけどエンディングの内容について自分がうまく噛み砕けていない気がして、もう一周したいなという気持ちがある。ゲームなんだけど、好きなシーンがたくさんある映画を何回も観たくなるような感じ。音楽がまた良いんだこれ…。視覚と聴覚に同時に訴えかけてくるような、つよく記憶に残るプレイ体験をした。
Afterlove EPのパブリッシャーであるFellow Traveller Gamesがblueskyで宣伝していて、どんなゲームなのかな〜と軽い気持ちで始めたんだけど、想像していたゲーム内容と全く違っていて良い意味で裏切られたなあと思う。わたしはヒーラーとバーテンダーが好きです。
あと、タイトルの読み方がしばらく覚えられなかった。x(タイムズ)は掛け算の意味があるらしい。プレイ後に響いてくるタイトル。