作業用BGMとしてゆっくりとかぼいぼとかの動画が向いてると思ってると言う話。

podhmo
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ゆっくりとかぼいぼとかの動画が作業用のBGMに良いのは、感情の変化が少なめというか音量が一定だからというのがある気がする。音量が一定だと喜怒哀楽どれであっても視聴体験としての驚きがない。感情的な動揺がないので作業に集中できる。

(ゆっくりとはAquesTalkのこと。ぼいぼとはVOICEVOXのこと)

もちろん、生身の人間の実況配信での発声とは異なり人工音声により機械的にノーマライズされることで滑舌の悪さなどのマイナス要素が廃除されるみたいな良さもあるかもだけど、これは有名所の実況者であれば満たしてる事が多いので除外できるはず。

ただし、ゆっくり実況などがビミョーに作業用BGMには向いてないかもと思うのは実況と言いつつ実際のところ編集されてるので意外と場面の展開が早くまじめに理解しようとしてしまうと映像に集中してしまうしテキトーに聞き流すと何も覚えてないみたいなことが起きるところ。

もっとも作業用のBGMと割り切るなら何も覚えてないで十分ではある。作業用として割り切ったときの内容を覚えていない良さは何かと言えば同じゲームの違う配信者の動画を楽しむことができる点。

わりとよく観るのはマイクラとかRimWorldとかKenshiとかが多い気がする。Arkとかもたまに観ていた。Subnauticaみたいなものでも良い。あとはシミュレーションゲーム系のものも観ることがあった。シミュレーションゲーム系のものは全く知らないようなものでも何となく観てられる所がある。観てられるというか聞き流せている。

おそらく逆の立場も考えられて、つまり感情の変化や音量の変化など個人の対応を楽しむような人々のような立場。ソシャゲーなどのストーリーを観る配信のようなものとかを作業用としてる人も居るのかもしれない。自分には無理だった。

個人的には場の進行が止まって力説してる部分があったり感情を露呈してる部分があったらその雰囲気に引きずられて自分の作業が止まってしまうので作業用のBGMとして使うことができなかった。

もしチルっぽい雰囲気であるならば生身の人間の実況者のマイクラ配信のようなものも使える場合もあるかもしれない。もし使えるなら編集のない実時間での配信なので場面の進行が遅々としている。なので状況が追いやすくて便利みたいな所はあるかもしれない。

ただ、vなどの配信者のマイクラなどのライブ配信では初見さんやコメントの挨拶への応答としての発話が存在することが多々ある。これを自分への応答と勘違いすることがあるのか自分の思考が遮られて考え事が霧散というか揮発というか何を考えていたか分からなくなることがある。これを苦手にしていた。という訳で自分用の作業用BGMとしてはちょっと合わないと感じる事があった。

もし仮に生身の人間の配信者のライブ配信を作業用BGMとして使うのならそういう意味ではある程度同接数が多いところであったほうが向いてる場合もあるのかもしれない。コメントなどの流量が早く対応し切れなくなるので。

同様の理屈でライブ配信自体も生で観るよりはアーカイブを観る方が自分に語りかけてるわけではないということが確定されるので視聴時のちょっとした緊張のようなものもなくて良い。作業に集中できそう。

どうやらヒトは(そんなに主語を大きくして良いのだろうか)自分とは関わりのない発言に対する影響をフィルタリングすることにコストがかかるあるいはリソースを消費しているのかもしれない。少なくとも自分はその影響が強いようだ。無視するコストと言うか。他の人も同様かどうかは分からない。

(考えてみると、合唱のようなものを行うときに隣のパートに引きづられてしまうのがつらいみたいな話に近いかもしれない。端っこというか各パートの境界に居る方が自分を貫く必要があるので難易度が高い)

ただ自分があまりにこの種の刺激に脆弱という可能性はある。これはもしかしたら自他の境界が曖昧という先天的な欠陥のようなものかもしれない。まぁでも自分とは関係がないものの叱責の声が響くような環境では集中が削がれるみたいな感じまで話を広げると一般に通じる話かもしれない。ゲームでのヘイト発言は敵味方関わらず全体にデバフがかかるみたいな話。

話を作業用BGMに戻す。

あるいは作業用BGMとしてアニメを使うような人も居るかもしれない。慣れればOP/EDあたりの歌が流れるタイミングをポモドーロタイマーのように使って上手く作業を進行できるのかもしれない。

とはいえまじめに視聴などしてたら作業に集中などできるわけがない。そういう意味ではある種先が読めるようなあるいはテンプレート化されてるというか分かり易いアニメを作業用BGMとして使うというようなニーズもあるのかもしれない。いわゆるなろう系のアニメなどはそのあたりにちょうど良くはまったりしてるのかもしれない。あるいは単純に同じアニメをループしたりする人もいるのかもしれない。

ここまで作業用BGMについてテキトーに思い浮かんだことを文章にしてみたけれど、本当に作業に集中したい場合は音量が一定がどうとかレベルのものではなくホワイトノイズや焚き火の動画などの環境音を使うことが多い。それはそう。集中したいしね…

(追記: 音量が一定であって欲しいというのは楽曲のストリーミングサービスでのレコメンドで自動で作られた再生リストを聴いているときにも感じる。

もっと言えばYoutubeMusicなどは動的な再生リストから歌あり/歌なしで絞り込めるようにして欲しい。わりと切実に。言語が介在してしまうことで言語による脳内の思考を妨げる場合がある。視覚のみでイメージで想像してる場合でも催眠音声みたいな形で想像に影響を与えてくる)