口語訳遠野物語メモ

pohjola
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公開:2023/12/23

出典

 後で思い出すための超絶意訳。気になったら原文に当たってみよう!

1遠野郷のなりたち

 遠野、土淵、附馬牛、松崎、青笹、上郷、小友、綾織、鱒沢、宮守、達曽部からなる。昔は湖水で七内八崎と言われている。

2遠野三山

 女神の三娘の姉二人が六角牛山と石神山、末娘が早池峰山を貰った。

3山女の黒髪

 栃内村和野の佐々木嘉兵衛が山で黒髪女を撃ち殺し髪の毛を持ち帰ろうとするが、山男に取り返される。

4笹原の山女

 山口村の吉兵衛さん、根子立という山で赤ちゃんをおんぶしてホバークラフトする山女に遭遇する。

5笛吹峠の山人

 笛吹峠には山女、山男がいるらしく怖いのでみんな境木峠へ迂回した。

6さらわれた娘(青笹村)

 青笹村大字糠前の長者の娘、山男に攫われて産んだ子供がみんな食われる。

7さらわれた娘(上郷村)

 上郷村の娘、五葉山の山男に攫われる。背丈が高くて眼つきの怖い山男、娘の産んだ子が自分の子で無いと主張し食ってしまう模様。

8寒戸の婆

 松崎村寒戸の娘、神隠しに遭う。風の吹き荒れる日に婆の姿で帰って来て、また消える。風の激しい日はサムト婆が帰ってくると言うそうな。

9大谷地の怪

 菊池弥之助さん、堺木峠の大谷地の底から「おもしろいぞう!」と言う声を聞く。

10妹のシルマシ『*虫の知らせ』

 弥之助さんの妹が妹の息子に殺される。弥之助はそのとき山で「キャー」という声を聞く。

11かわいそうな母親

 弥助の妹さんは息子の嫁と、嫁姑戦争をしていた。ある時息子さん、突然母親に草刈り鎌で切りかかる。

12乙爺の話

 土淵村山口に新田乙蔵という人がいた。佐々木喜善の祖母の兄で、色々な昔話に詳しかった。

13赤毛布の乙爺

 乙爺は裕福な家の生まれだったが財産を無くして峠に小屋を建てて甘酒売って生活をしてた。半纏と頭巾が赤だったらしい。晩年は里で暮していた。

14大同のオクナイサマ

 集落には旧家があって、そこではオクナイサマとオシラサマを祭る。どちらも桑の木で作り布を着せる。この家を大同と呼ぶ。正月の十五日に村でお祭りをする。

15オクナイサマの田植

 土淵村大字柏崎の長者の安倍氏は田圃の家と呼ばれている。この家でオクナイサマが子供の姿で田植えを手伝ってくれた。

16コンセサマとオコマサマ

 石棒みたいな神様。

17ザシキワラシ

 土淵村大字飯豊の今淵勘十郎の家でザシキワラシが出現。山口の佐々木氏にも出る。住み着くと名誉や財産を授かる。

18孫左衛門のザシキワラシ

 土淵村山口孫左衛門の家からザシキワラシが逃げた。結果一人娘を残して皆毒で死んだ。

19草分長者の没落

 孫左衛門の家で毒茸を見つけた下男たちがおがらで良くかき混ぜて食べたら、七歳の娘以外みんな死んだ。家財は全て奪われた。

20蛇の前兆

 孫左衛門の家が没落する前に蛇が大量に出て来たので皆殺しにした。

21孫左衛門の稲荷

 孫左衛門はとても博学な人でお稲荷様に毎日油揚げをお供えしていた。

22丸い炭取

 佐々木氏の曽祖母さんが死んで喪のときに幽霊として現れた。

23老女のまぼろし

 曽祖母さんの二十七日の逮夜に門口で祖母さんの幽霊がしょんぼりしてた。

24大同のいわれ

 田村麻呂将軍征討の時代、大同元年に甲斐の国から南部家が移ってきたのが由来らしい?

25大同の門松

 大同の人は門松の片方を地面にふせるらしい。由来は元日に門松を立てるのが間に合わなかったから。

26田圃のうち

 名家の安倍氏は柏崎の田圃のうちと言われていた。この家出身の彫刻家が遠野の神仏を殆ど作ったらしい。

27池端の石臼

 池端という家の人が閉伊川のほとりの原台の淵で手紙を頼まれた。途中で六部の人に出会い、このままでは禍が起るらしいので手紙をすり替えてもらった。物見山の中腹にある沼で女にこの手紙を届けると、一日一粒の黄金をだす石臼を貰った。しかし欲深い妻が一度に大量の米を入れたので、小さな水たまりに落ちて消えてしまった。なので池端と言うらしい。

28大坊主と石餅

 附馬牛村の猟師が早池峰山に仮小屋を作っていた。ある日大坊主がやって来て焼いていた餅をすべて食べてしまった。困った猟師は餅に石を混ぜて食べさせたら大坊主は逃げたして、その後谷底でくたばった。

29前薬師の天狗

 早池峰山の前面に鶏頭山があり麓の里では前薬師と呼ばれていた。山口のハネトは前薬師に上り天狗に出会って、麓まで送ってもらった。

30山男の草履

 小国村の何某さんが早池峰山で三尺の草履を履いた大男を見た。

31人さらい

 遠野の婦女はよく人さらいにあっている。

32千晩ヶ岳

 ある猟師が白鹿を狩った。狩る為に千晩待った場所を千晩岳、片足で傷ついた鹿が逃げた場所を片羽山、死んだ場所を死助という。

33白望山の不思議

 白望山では、真夜中に薄明るくなったり、木を切り倒す音が聞こえたり、たどり着けない桐の大木があったり、持ち帰れない金の樋と杓子(採金道具)があったりと色々不思議な場所らしい。

34離森の山女

 白望の山続きに離森がある。その小字に無人の長者屋敷があり、女の姿を見たり悲鳴を聞いたりすることがある。

35白望の山女

 佐々木氏の弟が空を飛びながら待てじゃあと叫ぶ女を見た。

36御犬の経立(歳を取って妖怪になった存在のこと、フツタヅ)

 山口に近い二ツ石山に生まれたての馬の子位の狼の経立がいた。

37駄賃付けをおそう狼

 境木峠と和山峠の間で駄賃付け達が一晩中狼の群れに襲われた。

38誇り高い御犬

 小友村の旧家の主人が送り狼をされた。驚いて家に籠ったら馬を食べられて後に身代が傾いた。

39御犬の見張り

 佐々木氏と祖父が食われた鹿を見つける。祖父は御犬がすぐ近くで見張ってると言ったので、さっさと過ぎ去った。

40身をかくす狼

 草が三寸あれば狼は身をかくせる。

41山を去る狼

 和野の佐々木嘉兵衛が北に向かって移動する狼の大群を見た。これ以降狼を見る数が減った。

42『鉄』と狼

 飯豊村の人が狼の子の内二匹を殺し一匹を持ち帰った。それから飯豊衆の馬が襲われ始めた。これに対抗した狼狩りを行ったが『鉄』という男が一匹の雌狼と相打ちになる。

43『熊』と熊

 上郷村の『熊』という男が、六角牛山で熊と対決し勝利した。

44猿の経立

 六角牛山の峰続きに橋野という村があり近くに金鉱があった。この鉱山のために炭焼きを行っていた人物に笛の上手がいて、笛を吹いていたときに猿の経と出会った。

45猿の経立(女を好む)

 鉄砲が効かない猿の経立がよく女を攫っていた。

46鹿笛と猿の経立

 栃内村の林﨑の男が六角牛山で鹿笛を吹いていると、猿の経立が鹿がいると勘違いした。

47六角牛山の経立

 『六甲牛の猿の経立が来る』と言われる(遼来来みたいなもん)ほど猿が多くいる。

48仙人峠の猿

 仙人峠にも猿が多くいる。

49仙人堂

 仙人峠の中間に仙人の像を祭ったお堂がある。ここでは山であった不思議な出来事を書き記しておく習わしがある。

50かっこ花

 死助の山にはかっこ花(アツモリ草)が「かっこう」と閑古鳥が鳴く頃に咲く。

51オット鳥

 長者の娘が山で一緒に遊んでいた男とはぐれ、探している内オット鳥になった。オットーンと鳴く鳥で、おそらくミミズクやコノハズクのこと。

52馬追鳥

 馬追鳥(アオバト、ツツドリ?)は「アーホー」と鳴く。放牧した後に足りない馬を探す奉公人が馬追鳥になったらしい。

53郭公と時鳥

 姉妹が芋を分ける。姉が固い所を食べ、妹が柔らかい所を食べる。姉が柔らかい所を食べていると勘違いして包丁にかける。姉が時鳥になり、妹が郭公になる。遠野では郭公が「ガンコ」と鳴き、時鳥のことを包丁かけと呼ぶ。

54閉伊川の機織淵

 小国川との落合に川井の長者の奉公人が斧を落とすが淵底の機織り娘に返してもらう。だれにも言ってはいけないと言われ、これを守っていたときは財産を築いたが、これを破ったときに財産を失った。

55河童の子

 猿ヶ石川には河童が多い。松崎村の川端の家で河童の取り替え子があった。新張村の川端でも河童の取り替え子があった。白岩市兵衛も河童の家系らしい。

56かくされた河童

 上郷村の赤河童を捨てたら、一瞬で消えた。

57河童の足跡

 河童の足跡は人間の手ににて、親指は離れ長さは三寸らしい。

58姥子淵の河童

 小烏瀬川の姥子淵で馬が河童に攫われかけた。村人はこの河童を捕まえて処遇を話し合ったが、二度と悪戯しないことを条件に開放した。この河童は相沢の滝の淵に住んでいるという。

59遠野の赤河童

 遠野の河童は何故か顔が赤い。

60いたずら狐

 和野村の嘉兵衛爺(3の爺)が雉を撃とうすると何故か狐が邪魔をした。これに怒った爺は狐を撃とうとしたが何故か銃口に土がつめられていた。

61白い鹿

 同じ嘉兵衛爺が六角牛山で白い鹿を撃ったと思ったら、よく似た石だった。

62赤い衣の天狗

 嘉兵衛じいさんが天狗に出会って銃をってしまうが全く意味が無かった。

63マヨイガ(三浦家の話)

 小国の三浦家の妻がマヨイガを見つけた。何も持ち帰らずに帰ったが門前の小川からお椀が流れて来た。これは計ったものが無くならない特別なお椀で、このおかげで三浦家は村一番の長者になった。

64マヨイガ(山崎の話)

 白望山の麓に金沢村があり、ここから栃内村山崎の道中でマヨイガにであった。最初は何も取らず帰り、大勢の人を連れてマヨイガを探したが見つからなかった。

65安倍ヶ城

 早池峰には安倍ヶ城という岩屋がある。ここは安倍貞任の母が住んでいたという逸話があり、雨の前日ギギギーッと言う音するらしい。

66安倍屋敷

 早池峰は安倍貞任にゆかりがあると言われ、附馬牛方面の登り口に安倍屋敷という岩穴がある。小国方面の入口には八幡太郎の家来を埋めたとされる首塚がある。

67貞任高原

 貞任高原は安倍貞任が馬を冷やしたや陣を構えた址だとか言われている。

68二つの館跡

 土淵村には安倍貞任の子孫を名乗る家がある。盛岡の安倍館がある。小烏瀬川の河隈には八幡沢の館があり八幡太郎の陣屋と言われている。向かいある峰には貞任の陣屋と言われた館跡がある。その中間には似田貝がある。由来は義家が「これは煮た粥か」と言ったこと。近くの足洗川は義家が足を洗ったとされている。

69オシラサマの始まり

 土淵村山口大同の大洞万之丞の養母おひでの話。シングルファーザーの娘が馬に入れあげるが父が怒って殺す。娘が馬の亡骸に抱き着いて泣き、怒った父が馬の首を落としたら空へと飛んで行った。オシラサマの像は馬を吊るした桑の木で作られ、山口の大同、山崎の在家権十郎、附馬牛村にある。

70オクナイサマとオシラサマ

 オクナサマとオシラサマは一緒に祭られている。山口大同のオクナイサマは木造、山口の辻石たにえさんの家には掛け軸で、田圃の内は木造。飯豊の大同ではオクナイサマのみある。

71隠し念仏

 夜中に隠れた部屋で祈祷する邪宗みたいなものがある。

72子ども好きのカクラサマ

 栃内村字琴畑の入口にカクラサマの座像がある。子供が何時も玩具にしていたので大人が叱ったらカクラサマに呪われた。曰く子供と楽しく遊んでいたらしい。

73カクラサマの木像

 栃内の字西内や山口分の大洞にもあったと言う。詳しい由来はよく分かってない。

74カクラサマの始まり

 神々が旅した時に休息する場所をカクラサマと言い、そこにいた神の事をカクラサマと呼ぶようになった。

75長者屋敷の山女

 離森の長者屋敷には奇妙な女が来て人を連れ去ったり、ゲタゲタ笑ったりしたらしい。

76長者屋敷の黄金

 糠森山に長者屋敷が昔あり、この辺りでは黄金が埋まっていたらしい。

77雨落の男

 山口の田尻長三郎のが葬式の帰りに死んだ男を見た。翌日同じ場所に来てみると男はいなくなっていた。

78雪合羽の魂

 田尻長三郎の奉公人長蔵が雨合羽を着た幽霊を見た。その同日に新張村で人が死んだらしい。

79雲壁のまぼろし

 田尻家の奉公人長蔵が田尻家の雲壁に張り付き目を一尺以上突き出した男を見た。

80田尻家

 田尻家の間取りについて。原作参照。79,81に関わる。

81雲壁の男

 田尻氏の息子丸吉が雲壁に張り付いて寝る男を見た。

82座敷の人影

 田尻丸吉が少年の頃、幽霊に出会った。

83大洞万之丞の家

 大洞万之丞家の間取りの話。原作参照。

84耶蘇教伝来

 嘉永の年頃海岸に西洋人が来てキリスト教を伝えていた。釜石、山田、船越にも来ていた。

85白子

 土淵村柏崎に両親日本人で西洋人の見た目の子供がいた。

86堂突する魂

 土淵村字本宿の豆腐屋政の父が大病で倒れて死にかけていたとき、下栃内で新築のための地固めの堂突に参加した。その時に男は息を引き取りかけていて、翌日亡くなったらしい。

87寺参りする魂(遠野町)

 遠野の村の豪家の主人が死んだあと魂だけで菩提寺の和尚に挨拶しにいった。猶、寺で出されたお茶はすべてこぼしてた。

88寺参りする魂(土淵村)

 土淵村大字土淵の常堅寺に死んだ老人がやって来て挨拶をした。お茶を畳に全てこぼしていたので多分霊。

89愛宕山の山の神

 愛宕山の山頂にはお堂があり山神と書かれた石塔がある。この山で和野の男が顔が赤く目がキラキラした山の神に出会った。

90天狗森

 松崎村の天狗森でとある男が顔の真っ赤な男に出会った。その年の秋に男は失踪し、谷の奥で手足を抜き取られた死体として見つかった。

91鳥御前と山の神

 南部男爵家の鷹匠をしていた鳥御前と呼ばれていた男がいた。綾織の続き石で男女に出会った。鳥御前がこれを揶揄うと男が本気で怒り気絶してしまいました。その三日後鳥御前は病で死んでしまいました。

92早池峰の山男

 里の子供たちが早池峰から小国へ向かう山男を見た。

93予言された菊蔵

 和野の菊池菊蔵が子供が大病にかかり、妻を実家へ呼びに行ったとき六角牛山の峰にある切通しで山の神に出会った。山の神はお前の子供はもう死んでいるぞと予言され、妻と共に家に帰ると子は死んでいた。

94菊蔵と狐の相撲

 和野村の菊蔵が愛宕山の麓で友人の藤七とであった。そこで相撲を取り勝ったが、懐の餅を取られ狐に騙されていた。

95不思議な庭石

 松崎の菊池某氏が山で美しい形の大岩を見つけ、これを持ち帰ろうとするとどんどん重くなり、空中を上り一時的に意識を失ってしまった。

96火事のシルマシ

 遠野の芳公馬鹿という白痴の男が『火事だ』と言いながら家に石などを投げたという。その後その家はどれだけ気を付けても火事になったと言う。

97生き返った松之丞

 飯豊の菊池松之丞は臨死体験をして、死んだ父親と息子に出会った。その場所は菩提寺の喜清院の先にあった。

98石塔

 遠野には石塔が多くあり比較的浜に多い。

99魂の行方

 土淵村の助役北川清の弟福二は夜中に大津波で無くした妻に船越村へ行く洞穴の近くで出会った。そしてお浦へ行く道の山影へと消えて行った。

100四十八坂の狐

 船越の漁夫が四十八坂で、妻の魂が乗り移り、妻に化けて古狐にであったので殺した。

101豊間根の狐

 ある旅人が老女が死んだ家で留守番をすることになった。突然死んだ老女が動き出したので台所から狐が顔を出して(操っていた)いたので棒で殺した。

102山の神の小正月

 正月十五日は小正月と言う。この日に子供が集まって福の神になり方々から餅を貰う習慣がある。この帰り道に山の神にであった。

103雪女

 小正月の夜に雪女が雪童子を連れて色々なものを雪の塊にするという。

104小正月の月見

 小正月に6個のクルミを12個に割って茹で、その茹で具合で満月の夜の天気を占う。

105世中見の餅

 小正月の晩に膳に米粒をしき、その上に鏡餅を伏せて鍋をかぶせる。翌日の米の付き具合で豊作を占う。

106山田の蜃気楼

 海岸の山田では毎年蜃気楼が見える。

107『山の神』の子

 上郷村の河ぶちのうちの娘が山の神から占いの術の力を授かった。

108山の神乗り移る

 土淵村川崎孫太郎も山の神から占いの力を授かった。世間話をしていると自然と占えると言う。

109雨風祭

 お盆の頃に大きな人形を作り歌を歌いながら道の分かれにこの人形を立てる祭りがある。

110ゴンゲサマ(シシマイみたいな奴)

 土淵村字五日市と新張のゴンゲサマが火伏の途中で争って、新張のゴンゲサマ負けて片耳を取られた。附馬牛の村で神楽組が休んだ時ゴンゲサマが軒端に燃え移った火を消したという。子供の病気を噛んでもらうこともある。

111ダンノハナと蓮台野

 山口、飯豊、附馬牛の荒川、東禅寺と火渡、青笹の中沢、土淵村の土淵にダンノハナとそれに向かい合って蓮台野の地名がある。ダンノハナは姥捨てとして利用され、この地の住人が仕事を手伝う事をハカダチ、帰っていくことをハカアガリという。

112ダンノハナとホウリョウの土器

 ダンノハナは昔囚人を切った場所と言われている。山口のダンノハナ近くの星谷では古い時代の土器や蝦夷銭が出土する。同じ山口のホウリョウ(田や水のカミの信仰)ではまた別の土器や石器が見つかることが有る。この辺りはむやみに掘ると祟られるという。

113ジョウズカ森

 和野のジョウズカの森は地震がないと言われている。昔人か象を埋めたとされており、ここを掘ると祟られるという。

114山口のダンノハナ

 山口のダンノハナは現在共同墓地となっている。ここに大きな青石があり、ある若者がこの下から瓶を発見したことがある。この瓶は棺で館の主の墓だろうとされている。またこの近くにボンシャサの館があり、また寺屋敷や砥石森などの地名もあり、このあたりに山口孫左衛門の先祖が住んでいたと言う。

115おとぎばなし

 御伽噺の事を遠野では昔々という。また、ヤマハハ(山姥)の話が多いと言う。

116ヤマハハ

 ある娘の家にヤマハハが現れた。娘はヤマハハから逃げ色々な人々の力を借りる。最後にはヤマハハに連れ去られたという娘と力を合わせてヤマハハを殺し、実家に帰った。どんどはれ。

117ヤマハハとオリコヒメ

 天邪鬼と瓜子姫のような話。ヤマハハが結婚前の娘を殺し花嫁のふりをするが、鶏に真相を暴露され娘の両親にヤマハハは殺されてしまう。

118紅皿欠皿

 主人公が継母に虐められるが、奇跡のよって長者の妻になる話。遠野では欠皿の事をヌカボ(空穂)という。

119遠野郷獅子踊(歌詞)

 獅子踊りの際に唱えられる言葉。詳しくは原文参照してください。ぶっちゃけよく分からないっす。

@pohjola
メモをつらつらと書いています。