Webプログラマ界隈で技術力、技術力っていうけどずっと違和感があった。自分の技術力がというひとにめちゃくちゃ「なにいってんだこいつ?」感があった。
自分はずっと「自分がやっていることはすべてネットに書いてあることだからたいしたことない。」と思う気持ちが強かった。
CPUを趣味で作ってますとか、キーボードを自作していますとか、車のスピードメーター作ってますとかのほうがよっぽど技術力があるよなと。
Webアプリのコンテキストで考えると、新しい概念のフレームワーク作ってますとか、DI作ってますとかそこまで行くと技術力っていってもいいけど、自分がやっていることは所詮だれでもできることだという気持ちがずっと強かった。
このポストがものすごく、心地よくて大半のWebプログラマはきっと技術の消費者なんだと思う。もちろん自分もその一人だ。
それどこか技術の消費者が勘違いして「自分の技術力が〜」とか「私の年収は他の職業より高い!」とか、Webアプリケーションを使って業務を行う人達を下に見てるような発言をする人が結構いる気がして、めちゃくちゃ嫌だった。そんな人たちが「ビジネスドメインを理解しなきゃ!」みたいなこと言い始めたからもうカオスだよね。
一方で、現状のエージェンティックコーディング(生成AIを使った開発)がだれでもプログラミング可能にしたというのはちょっと語弊がある気がする。
簡単なツールてきなものは確かに作れると思う。でもそれ以上のことをしだすと、そもそもそのアプリケーションを作る業務をやらせていいのかみたいな議論はでる気がする。
あとみんな忘れがちだけど、人件費というのは結構高い。「自分がつくればタダじゃん」って思う人も多いかとは思うが、いやすでにコストかかってますからと言いたいシーンは結構見てきた。年間300万円かかるって言われてもまあ人件費1人分よりは安いしね。
そうなったときに、今まで通り開発会社に受託するみたいなスキームはやはりそこまで無くならない気もする。
今AI駆動で開発してて思うのは、クライアントの意見を聞きながらアプリケーションを作って形にして、フィードバックをもらいなが改善するというスタイルの開発が今後増えるんじゃないかな?
今までエンジニア様の期限をこねないようになるべく仕様変更はしないように仕様書をしっかり作って依頼しようみたいな悪しき週間がなくなるんじゃないかん?
(願わくば仕様変更=悪みたいな概念が滅びてくれることを願う)
そうなると、なんというかそういうボトムアップ的な開発は増える気がする。
そしてクライアントが本当に必要なものを作るという作業は、AI時代でもそんなに簡単なものじゃなくて人数は減るけど時間はそれなりにかかるかもしれない。いやそれでもWebシステム開発において圧倒的に必要とされる人数は少なくなるだろう。
それでも、Webアプリケーションは必要になると思う。AIとの親和性はもちろん大事だけどそれでもブラウザという自由はなくならない気がしている(いまのところは)
ところで生成AIを使ってビジネス的に価値のあるWebアプリを作れた人はどれぐらいいるのだろうか?AIは平均的なアプリケーションは作れるけど、細かいニーズを満たすのって意外と難しいなと思っている。そう考えるとWebプログラマみたいな人たちは形を変えて残る気もしている。
ただそれは、AIドライバーみたいな形かもしれない。
メカニック的(LLMのモデルを作るみたいな)なところは出来ないけど、お客さんを目的地に作れていくドライバーみたいに「アプリを作る専門性」はなくならないかもしれない。
だれもが気軽に料理できる時代でも外食産業があるように、誰もが気軽に免許を取れて運転できる時代にタクシーという職業があるように、専門性や特殊性は低くなるけどAIドライバーみたいな形でWebプログラマは生き残るのかもしれいない。
未来がどうなるかなんてわからない。でも自分は結局最初にプログラマをやろうと思ったときにあった「誰かにとって価値のあるシステムを作りたい」という気持ちはずっと持ち続けているし、その根底の気持があるからこそ良いシステムを作りたい、そのためにはより良い設計技術や実装技術を身に着けていかなければいけないと思っていた。
AIというソリューションが出てきても、自分の内側にあるものはなにもかわらないかもしれない。
「変わってくのは いつも風景」