女子の同期会があった。「〇〇は今度の春に子どもが生まれるらしいよ」とその場に来ていない別の同期の話を聞き、へえと反応していたところ、「それ喋ろうか迷ったんだよね」と別の同期から言われた。反応を見るに久しく同期会に出てなかった自分以外は皆知っていた状況らしく、そうなるともう迷った理由って、ああ結局はDINKSな自分への配慮なのかな、と思い至った。まあ確かに性別上出産適齢期だしな。
ただそう言われると、別にフラットに聞いている時にはそこまでなんとも思わなかったのに、逆に気になってしまい、そして自分が気にしてない素ぶりをするという変な気の遣い方をする羽目になった。
そんな気の遣い方もあるが、大人になり、知っているけれど敢えて言わないという選択肢が取られていることが世の中にたくさんあることが分かって、「言わない」のは「言う」よりも存在感ある重要な意思決定のカードであると意識付けるようになった。思わず喋りたがってしまうけど、喋らないと自分の知識や価値を示せないわけではない、言葉をより多く重ねることでそれらを慌てて表現しなくていいということを。