FF9をクリアした話

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公開:2026/2/9

FF9をクリアしました!プレイ時間は約50時間。それでも回収しきれていないイベントやミニゲームもあるので大ボリュームでした…。

FFは14の暁月のフィナーレまでと外伝のチョコボの不思議なダンジョンの1個目のEDまではプレイしたことがあるのですがFF9はナンバリングタイトルで初めてクリアしたタイトルになりました。

FF9との出会いはずっと昔になります。幼い頃姉がディスク3までプレイしてるのを横目で見ていました。姉はPSで最後までプレイはしていなかったのですがそれでも画集や関連書籍を持っていたので私にとって一番馴染みのあるFFは9でした。子供の頃は特にそうだったのですがゲームが苦手で自分でプレイするのは難しく、姉が遊んでいるところや本を読んで世界観がとても好きだったのでいつか自分で実際にプレイしたいな〜とずっと思っていました。

ちょうどFF9が25周年だったこともあり盛り上がってたのでこの機会にSwitch版をプレイしました。

プレイを始めたのは帰省中で大きく揺れる飛行機の中でプレイし始めたのですが揺れが気にならないくらい序盤からとてもPS時代のゲームとは思えないほど綺麗な映像とおとぎ話のような世界観にグッと引き込まれました。

何より幼い頃聴いた音楽が、好きだったキャラクターたちが生き生きと動いていることに感動しました…。今見るとこんなにも豊かな表現に溢れていたとは…。あの丘を越えてが流れた時あ〜〜〜この曲大好きだった〜〜〜!!!と記憶の扉が開いてちょっと泣きました…。

実家に着いてから居間でSwitchでプレイしてると昔姉がPSでプレイしてた同じ場所で同じゲームをしてるのが妙に感慨深かったです…。そんな体験も含めて心に残るゲームでした。

今改めてこのゲームをやってみると操作キャラクターが物語に合わせてどんどん変わっていくこと、ステージの切り替わりで視点やカメラ位置が変わりゲームのダンジョンやマップの中でありながら映像的な表現になっているところはとても新鮮で楽しかったです。

特に背景美術に関しては本当に素晴らしく…絵本のような世界観の土台になる素晴らしい美術なのですがどの背景もそれでだけで物語になりそうなくらいの情報量と美しさでスクショを撮る手が止まりませんでした。アレクサンドリアやリンドブルム、トレノ、クレイラといった都市国家はもちろんのこと廃墟になったブルメシアやテラの遺構であるウイユヴェールも物悲しくも美しくどれも本当に素晴らしい背景美術でした。

ゲーム性も最初は戦闘がリアルタイムで進むのがなかなか難しかったのですが、慣れるとテンポがいいのとアビリティスキルを集めてそれを組み合わせるのが楽しく、単純にレベルや火力が上がっても歯応えはあるバトルも楽しかったです。Switchだと高速モードもありレベリングが苦じゃないのもあると思うのですが…。

最初は敵の体力ゲージや向こうのATBが見えないのが不安だったのですが逆にバトルに緊張感が生まれるんだな〜というのも新鮮でした。最近だと敵の情報が全く見えないっていうゲームそんなに見ないと思うので…。

物語も舞台からスタートして舞台で終わるのも好きでした!最初は悲劇として公演していた舞台が最後はジタンとガーネットの再会で締める喜劇で終わるのも本当〜〜〜に良かったです!台詞回しが演劇っぽいのや等身低めのキャラクターが大ぶりなモーションで生き生きと動くのも世界観に合っててグッと引き込まれました。

そんな世界観なのに引き起こされる戦乱や容赦のない死の描写…短い命は、作られた命に意味はあるのか?とかなり重いテーマを全編通して提示してるのも印象的でした。

子供の頃だとこの辺のテーマはピンと来なかったと思うので今プレイしたことでより登場人物それぞれに愛着が持てるようになったな…と思います。

ラスボスの語るところもFF14をやっていたのでメーティオンが語ってたことだ…となりなんとなくシリーズの歴史を感じることが出来ました。

今回のクリスタルという設定はうまく言葉にできないのですが人類の叡智のようなものを感じてとても好きです。人それぞれはいつか亡くなってしまうものだけどその知識や物語は記録されて後世へ続いていく…。人類はそうやって続いて来たし続いて欲しいと言う人間賛歌(ジョジョ的な)を感じました。ジタンが語ったオレたちのことを記憶してる誰かがいる限り、その記憶と生命は永遠に繋がっていく…。この言葉が強く響きました。

キャラクター個々の感想

▼ジタン

主人公として本当にカッコ良いし他のパーティーメンバーへの気遣いが素晴らしかったです。

社会人になった今だからこそジタンがあまりにも出来た人間すぎて人事評価Aだ…になってました。理想的なリーダー…。

でも彼の中にももちろん迷いや葛藤があってそんな中でもちゃんと自分のいつか帰るところを見つけてるのがこんな若いのに偉すぎる…とずっと思っていました。

FF9は全体的にルパン三世カリオストロの城や天空の城ラピュタ、風の谷のナウシカと言った初期宮崎駿劇場作品の雰囲気があるのですがジタンはカリオストロの城のルパンのような主人公という印象でした。しっかりしつつも達観してる…。でも好きな子に対して少年らしさもあるのが微笑ましくて可愛かったです。コンデヤ・パタで儀式の時にガーネットにたじたじになったりしっぽぴーんってなる瞬間が多くてすごく可愛かった…。

自分がテラの人間だと分かってからは彼の苦悩がとても心苦しかったのですがそれまでの冒険の中でパーティーメンバーに対して彼が誠実に向き合って来たからこそみんなが一人一人ジタンを助けに向かうのがとってもアツかったです!王道〜〜〜!!!だけどそういうのしっかり押さえてくれるの嬉しかったです。

彼が小舟で語っていた通り、最後にガーネットと再会する前にタンタラス団のところへ帰っていたのに胸がギュッとなりました…。育ての親がバクーでよかった…。この作品バクーやシド太公といった大人がチャーミングでありながらもしっかり少年少女たちが頼る大人なのがとっても良かったです。

▼ダガー

彼女の誘拐から始まり、ジタンとの再会で終わる物語なのでこの冒険の主人公と言っても過言ではないと思っています。ジタンがある意味完成された主人公なので悩み苦悩しながら成長する主人公は彼女なのだと思います。

ダガー本人は前半周りを巻き込んでしまった…と落ち込んでいましたがそのたびにみんながダガーに力を貸すのは君が周りを大事に想ってる子だからだよ〜〜〜!!!となってました。スタイナーもベアトリクスもトット先生もガーネット自身が周りを大事に思ってる子だからこそあの状況で手を貸してあげたんだよ〜〜〜!!!

おかしくなってしまった母親をなんとかするためにシド太公を家出するという目的も個人的に自分のためではなく人のために行動できる子でとても好感が持てました。

ダガーという名前も未来を切り開くという意味もあるのかな…と思うと大好きな名前です。システム的に名前を変える事ができるゲームですがデフォルトの名前の方がぴったりなのでそのまま進めてて良かったです。

作中過酷すぎる運命が次々と襲い、声が出なくなるほど追い詰められてる姿は痛々しかったです…。声が出なくなってからトランスできなくなったり詠唱に集中できなくなってたり状況に合わせてシステムが変わるのも没入感があって良かったです。

ジタンとの関係がじっくり変化するのもすごく好きで…マダイン・サリの小舟でイプセンの話をした時や母の墓前でダガーで髪を切った時がすごく美しくて印象的で彼女の成長を感じるムービーはどれも気合が入ってて大好きです。

ラストに髪が元の長さに伸びるほどジタンを待ってたガーネット姫がペンダントもティアラも脱ぎ捨ててダガーとしてジタンの胸に飛び込むのが本当に美しいお話でした…おとぎ話はめでたしめでたしで終わらないと…!

▼ビビ

この作品のテーマである作られた命は命なのか?短命なものは生きる意味あるのか?というテーマを体現するキャラクターで最初の物語のフックである彼の正体は一体なんなのか?から始まり敵であるクジャの運命と交錯し最後に彼のモノローグで物語が終わるのが本当に素晴らしかったです。

ビビの存在やテーマはずっとブレードランナーのレプリカントやニーアレプリカントの主人公に通じるような重いテーマでそんな中でも彼がジタンや仲間たちとの冒険で、黒魔道士たちの村で自分の生きる意味をちゃんと考え迷いながらも見つけて最後は子供達を残したのが嬉しかったです。きっと短い時間の中でもたくさんのことを子供達に教えたのだろうな〜と思うし、この黒魔たちもパック王子といい友達になれるのかな…という希望が残る最後で良かったです。

ビビはこの冒険の中で臆病ながらもいつも自分の目で見て聴いて考えてその中で答えを出して最後はジタンの、仲間たちの、黒魔道士の子供達の背中を押すのがすごく成長を感じてこの物語とテーマとともに心に残るキャラクターでした。

▼スタイナー

最初は堅物で頑固な騎士だけどコミカルでどこか憎めないキャラクターだなと思っていました。ですがこの旅を通じて世界を知り、真実を知っていく中でアレクサンドリアの騎士としての自分ではなく一人の人間として変わっていく姿はすごくカッコよかったです。

大人になって変わることはすごく難しい。しかも何年も一国の騎士として、団長として生きてきた男がその価値観を捨てて自分の信じるものを選ぶのは物凄い葛藤があったと思います。パーティーメンバーみんなそうなのですがスタイナーも自分よりも他の人を大事に想える人だからこそ自分の価値観を改めて成長することが出来たと思うので自分も彼を見習わなければ…と襟を正す思いでした。

こんな人だからこそベアトリクスも彼を好きなったんだろうな〜あの二人がED後ガーネット姫を支えつつ共に生きれくれたら嬉しいです…。

ジタンとダガーが別れる時にちゃんと後ろ向いてダガーを待ってるスタイナーが好きです…。ジタンのことを認めつつも姫さまに相応しい人か見定めてるのもすごく可愛くて今プレイしたからこそ印象の変わったキャラクターでした。

▼フライヤ

子供の頃はカッコよくて頼りになる竜騎士!と思っていたのですが今プレイするととても繊細で複雑な想いを抱えながらもジタンの旅に同行していると分かって印象が変わったキャラクターでした。

いなくなった恋人を探して旅をし、そんな中故郷はアレクサンドリアからの攻撃でなくなり恋人は自分を忘れ同胞の国も消し炭になり…あまりにも辛すぎる…そんな過酷な運命のでもアレクサンドリアの姫のガーネットを責めず、悲しみや恨みを抱えながらもそれでも諸悪の根源を断つために槍を振るってくれる姿はとても人間味に溢れていました。

物語の前半でジタンとダガーが別行動になる時、ジタンはフライヤを手伝うためにブルメシアに向かったのでその文脈もありパンデモニウムに一人で向かう中真っ先に旧知のフライヤが助けに来るのはアツかったです!

最後は忘れたとしてもこれから思い出を作っていけばいいと恋人のフラットレイと寄り添いブルメシアのために生きていくのが本当に良かったね〜〜〜!!!となりました…パット王子がいるのでブルメシアもクレイラもうまく復興して欲しいな…。

▼エーコ

子供の頃に一番好きだったのは年が近い女の子のエーコでした。今プレイするとその境遇ゆえしっかりもので…今回プレイしてもやっぱり大好きで憧れの女の子でした。

最初はジタンを巡るダガーの恋のライバル(?)として、後半はダガーと姉妹のような関係になり二人の関係を応援する姿がとても可愛かったです!

エーコとモーグリたちとの関係も大好きで…グルグ火山でのエーコとモグのシーンは大号泣しました…。FF9を姉がプレイしていた時飼ってた犬がいたのですがその子は私にとって生まれた時からずっと一緒で初めてできた友達だったのでエーコとモグの関係を見てるとどうしてもそのことを思い出してしまってポロポロ泣いていました…。

モグがエーコとお揃いのリボンを大事にして弱虫なのにエーコを守るために召喚獣になって戦ったイベントシーンは思い出すたびに泣きそうになります…。

エーコの装備はずっとリボンでアビリティもモグのお守りをずっとつけてました。モグがいつでもそばにいてくれます…。

エーコが最終的にシド太公夫婦の養子になるのは彼女自身のためにも良かったな〜と思うのですが時々マダイン・サリのモーグリたちのところに顔を出してほしいな…とも思います…。きっと彼女のいつか帰るところだと思うので…。

▼クイナ

周りに左右されず自由にパーティーに加入したり離脱したりそれを周りも振り回されつつもクイナだからな〜と受け入れてるのもすごく良かったです。

終始シリアスで重い話が続くFF9の中でも戦や因縁がなくただただ美食を追い求めるクイナは癒しでした…。

美食家だからこそ美味しいものを仲間たちに知ってほしい姿も可愛くて、最終戦前のみんなに美味しいものを作るアルよって言ってるのクイナの人間性が出ててとっても好きです!

テラについてからのクイナの言葉はクイナなりに本質をちゃんと見ていてずっとうんうん頷いていました。

あと青魔がとても難しくて…レベルを上げすぎると敵を倒しちゃうし良い感じに弱らせて食べて覚えるのが大変で使いこなせなかったので次やる時は頑張って使いこなしたいです!

毎回とりあえず食べさせてたのですがジタンと祠回ってる時にガーディアンを食べたのはびっくりしました。そこは美味しく食べちゃうんだ⁉︎

▼サラマンダー

最初は対立しつつも最後は誰よりもジタンを理解してたのが印象深かったです。

サラマンダーがジタンを追っかけてた理由もあまりにもジタンの方が悪すぎて笑ってしまったのですが、それでも手助けしてくれる懐深い男…カッコいいです。

ジタンは公式サイトの紹介にもある通り助けるのに理由はいるかい?を体現するような行動でみんなを手助けしますが、その過程と結果をイプセンの古城で身をもって知ったサラマンダーが助けてくれるようになるのはアツかったです…!終盤に進めば進むほど彼がジタンの行動を後押しするのが良かったです!

戦闘面でも火力もあるしスキルも面白いものが多くとても頼りになる兄貴でした。

▼クジャ

武器商人としてガイアを戦乱に陥れやってることはとてもじゃないけど許されないのですが、彼自身もまた自分が作った黒魔道士たちと同じ先の短い命でただただ利用されるだけの存在だったのが悲しく…。孤独に死ぬなら、未来がないのなら星ごと巻き込んでやる!って滅茶苦茶具合はいちプレイヤーとしておうやったれ!!!という気持ちだったのですがムービーでテラが焼け落ちてるのを見るとそこまでやれとは言ってない!!!みたいな気持ちになってました。丁寧なムービーをありがとう…。

テラの人間でありながら自我が強すぎてテラでの役目を全うしない、ジタンの面倒を見ずに見捨てる等良かったのか悪かったのか…ある意味一番人間らしいキャラクターでした。

だからこそ最後にみんなを助けた彼をジタンは見捨てず一人助けに行き、おそらく孤独な最期ではなかったのは救いでした。

ジタンの誰かを助けるのに理由はいるかい?という言葉を贈った相手がクジャだったのは意外でした。でもクジャにその言葉を贈るのがこの物語の"主人公"ジタンなんだよな〜!!!とグッときました。

悪役なのに嫌いになれない不思議なキャラクターでした。

長くなってしまいましたが本当に素晴らしいゲームでした!

他にもサブクエストのモグネットの話やここほれチョコボが楽しかったとかアレクサンドリアの蛮行が続くストーリーに今の世界情勢を思うとズーンと心が喰らってしまったり、FF14のミニオンでよく見てたヤーンがラスボスより強かったりなどなど語り尽くせないしさまざまな思い出がたくさんできたゲームでクリア出来て良かったです!

この時代にさまざまなプラットフォームでプレイできるようにしてくれたスクエニさんには感謝しかないです…。

本当にありがとうございました!

▼プレイ中のリアルタイム感想

https://x.com/opus9966/status/2009879465908940850?s=61&t=f2ijJiccvrXSMXSydpo7vg

▼これを書くにあたって改めて聞いた国産RPGクロニクル

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