ff14を2023年12月18日から始めて蒼天のイシュガルドを4月18日やっとクリアしました。長かった...。
14自体漆黒のヴィランズがリリースされてからそのシナリオの評判でずっっっと気になったもののMMOなので足踏みしていて周りのプレイされてる方のお話や協力でやっと重い腰を上げてはじめました。その節はありがとうございます！
蒼天のイシュガルド本当〜〜〜に素晴らしい作品でした！！！！！約9年前のタイトル...サービスが続いてきたことに感謝です...。
戦闘が苦手でいわゆるお使いクエストが大好きな人間なので新生も新しい街、たくさん人々の出会いで無限に生えるサブクエが嬉しくて楽しくプレイできていたのですが後半からの怒涛の展開はこつこつ積み重ねてきたものがバラバラこぼれ落ちる感覚も含めてシナリオ…お...面白〜〜〜！！！で脳汁ドッパドパでした。特にクルザスに入ってフランセルが巻き込まれる異端審問からの流れでぐっと物語に引き込まれました。
クルザスの北国の感じもとても好きだったのもあります。昔から北欧に興味があり実際にデンマークに行ったこともあるので空気感や建物の感じ、人々の暮らしにも惹かれるものがありました。
オルシュファンと出会いフランセルを助けたところから蒼天は始まってたのだなと思うとしみじみします。
前が見えないほどの吹雪の中、命からがらたどり着いた鎖国中のイシュガルド。
オルシュファンを通じて迎え入れてくれたフォルタン家の人々に報いるため訪れたファルコンネストやアバラシア雲海、ドラヴァニアを通じて戦争や格差社会で深く傷つきそれでも生き延びるために必死に暮らす人々、厳しい貴族社会の中で死に場所を求めて前線に向かう没落貴族、異端となり竜の血を飲み人間をやめる人...千年竜との戦いを続けボロボロになりながらも生きるイシュガルドの民はどれも強く印象に残っています。
この作品の好きなところがこう言うところで…世界観を補強するためのサブクエの存在がとても心に刺さります。人々の交流を通してその地を理解しメインストーリーへの没入感とモチベーションが上がる作りがとても好きです…。
邪竜の咆哮により近く竜との大戦が起こるやも知れぬと言う中、竜との対話のために異端者のリーダーである氷の巫女イゼル、対竜のスペシャリストである蒼の竜騎士エスティニアン、対話でことを収めたいアルフィノ、蛮神なら任せろな主人公と言う思想も想いもバラバラな奇妙な4人がかつて人を愛した聖竜フレースヴェルグの元へ旅をするこのパートは蒼天の中でも一番心に残っています。
モーグリ族が大好きなのでモーグリと関われたのも嬉しかったです！癒し…。
辛い中でもコミカルさもある旅だったのも好きでした。
新生で超える力に目覚め、蛮神のテンパートにならないが故にその武力をもって英雄と持ち上げられ頼られがちな主人公に対してカウンターとなるような配置のエスティニアンの言葉はヒロイックになりたい訳じゃない自分にとってモヤらずに進める原動力になりましたしイゼルはアルフィノに対するフォローを務めたり今まで蛮神に一人で戦っていたのを同じ能力を持つものとして一緒に戦ってくれたりシナリオの中で上手くプレイヤーの心情へのフォローがあったのも嬉しかったです。
4人とモグタンと焚き火を囲んで互いの想いと信念を共有したシーンが大好きで…たとえ共感できなくても同じ目的のもと手を取り合うことはできるこの4人の関係性がとても好きです。
アルフィノ、エスティニアンにとってもこの旅が大切なものになったのも嬉しかった…。
フレースヴェルグから語られる千年続く竜詩戦争の真実。
その真実を知ったものたちが未来のために戦いを終わらせるため奔走する姿はとても眩しく、その中でイゼルが異端者の同志たちにもしも勝者が居るとすれば、それは平和を勝ち得たもののみと言った言葉がすべてだなと今も心に残っています。
アイメリクが教皇に対して語ったことも、教皇がアイメリクに語ったこともどちらもわかることで…。日々ニュース(特に昨今は殊更)の中で感じて自分なりに調べては落とし所がみつからない問題を想起させたり、私の祖父母たちの語る戦争で生活が変わったこと、空襲や被曝で命以外すべて失ってしまった話をどうしても思い出しては考え込んでしまいました。国は、歴史は、人間はずっとその問題に頭を悩ませ続けている。でもだからこそイシュガルドの人々が今傷ついてる姿や深い悲しみと恨みで止まれなくなった竜たちを前に教皇の理屈を肯定することは出来なくて…。そうやってイデオロギーの対立について考える機会を上手く物語として魅せるシナリオに唸るばかりでした。
アイメリク、オルシュファン、ヒルダと言う権威の傲慢さから生まれた子供たちがイシュガルドを変えるために奔走する姿が本当に良かったです。
暁の仲間の行方を追って訪れた廃墟のイディルシャイアでゴブリンをはじめとした自由を愛する様々な種族が新たな共同体を作っているのもの嬉しくて…。マトーヤの洞窟のサブクエ含めてとても好きな街でした。
マトーヤ...プレイヤーが思ってること全部言ってくれる...。
教皇が蛮神の力によって武力ですべてを終わらせようとするのを阻止すべくアジズラーへ向かう道中、道を切り開くためにフレースヴェルグと駆けつけたイゼルがそれでも私は見てみたい...少女が雪原の只中で凍えずにすむ時代を！と身を挺して戦う姿は美しくも涙が止まりませんでした。
ヤシュトラが語る通り彼女もまた超える力を持った光の戦士で…主人公のあったかもしれない姿だと思うので彼女の存在は深く印象に残っています。
竜と人間の融和を目指ながらも多くの犠牲を出し自分の行いを後悔しながら贖罪のためにフレースヴェルグの力を借りて戦う彼女が最後に竜と人間の融和を果たせたのが救いでした…。
ナイツオブラウンド戦でムービー終わりに一緒にマッチングした方々が一列に並んで待っててくれて手を振ってくれたのもすご〜〜〜く嬉しかったです！！！ラスボスってわかってて待っててくれたんだ…！とはじめてちゃんとありがとうございますとお辞儀エモートを送れたのも思い出です。(いつもはムービー見てるとみんな居なくて虚空に向かってありがとう！ありがとう！言ってたので…)
ずっと雪が降ってて初めて訪れた時は前も見えない吹雪だったのが晴れて蒼天のイシュガルドになったエンドロールは感動しました…。なんて良いタイトルなんだ…新しい人と竜の時代を祝福するような青空…。
この作品の真価というか、私の一番好きだなと感じるのは人と竜が融和して新たな時代が始まりました！めでたしめでたしで次に行かずに急速に変わってしまったことによる反発や内外の軋轢、エスティニアンには邪竜の影が取り憑きボロボロの街は復興を始めたばかりと問題は山積みでそこをキッチリ描くところにあります。
融和をしようにもお互い悲しみが深すぎて受け入れられない人々を丁寧に描き、それでも膝を付かず未来のために過去と現在を燃料に歩み続けるアイメリクをはじめとするイシュガルドの人々の姿は胸を打たれました…。
本当にバランス感覚がよいシナリオと言うか…こうあったらこう言うことも出てくるよね…をキッチリ抑えてくれるのが良いです。
邪竜の影に囚われたエスティニアンを大義のためではなく一人の友として絶対に諦めたくない、救ってみせると覚悟を決めたアルフィノの成長もすごく良かったです。
失ったものが多い旅路の中で友を救えたことはアルフィノにとっても主人公にとっても得難い経験だったのだろうなと思います。イゼルとオルシュファンが手を貸してくれたのも嬉しかったしいっぱい泣いた…。
蒼天街の復興クエストはどれも良くて号泣しながら進めてました。特にフランセル絡みのものは彼を助けたことから始まったイシュガルドの物語がここに辿り着いたのが嬉しくて…助けた命が輝いてて…彼は彼のやり方で親友のオルシュファンや主人公たちのように人々を笑顔にいているのが良かったです。人は適材適所があると描いてきた作品だからこそ、彼のような心優しい人が身分も種族も超えて協力を求め人々を繋ぎ傷ついた街の復興で活躍する姿は何よりのご褒美のように感じました。
孤児院の子供たちと貴族の子供たちの話も対竜兵器を花火の打ち上げ装置に変えるのも竜の姿のまま職人になるのもどれもぼろぼろ泣きながら進めていました...。
あと現在紅蓮の終盤なのですがジングルが聞いたことない音だったので先の拡張で追加されたものだと思われるデュランデル伯爵のお得意様クエストも素晴らしいです...。
音楽が素晴らしい作品なのは言わずもがななのですが蒼天街の曲は人間側のテーマである石と鋼、竜側のテーマである天のためのメロディーが祝祭感たっぷりに合わさり、真に人と竜の融和を果たして新しいイシュガルドが始まる象徴のように感じて大好きです...。
合同演習のときエマネランの言った踏み出した先の明日はきっと楽しい。伝わるかな、まだ泣いてる奴らにもと言う言葉が戦後のイシュガルドのテーマのようで作中で一番好きなセリフです。
最後に蒼天追憶のクエストが...本当〜〜〜に手厚くて...素晴らしかったです。この物語をここまで見届けて愛着があるからこそ追憶の旅で出会った人々の再会の喜びや前に進んでいる嬉しさもあり...そして別れを思いだすのもあり...。
蒼天街のクエストでニメーヤリリーの花言葉を知っていたからこそエンディングでみたエスティニアンが持っていた花束がアジズラーにあったのは涙が止まりませんでした...。親友のアイメリクの式典を見送った後真っ先にイゼルに花束を渡しに来たのかと...。
彼は旅の無事を願ってる方で渡したのだと思ってます...。
ドラヴァニアまで旅をした三人のことめちゃくちゃ好きだよ〜〜〜......
キャラクター個別の感想は長くなりそうなので後日また別に書きます。
本当にプレイ出来て良かった...ありがとう蒼天のイシュガルド...。
