今日はパリの最後の日。
歩き回って道も覚えて、せっかく地図を見ずに歩けるようになったところでしたが、お別れをせねばなりません。パリのラストを飾るのは、「パレ・ガルニエ」、泣く子も黙るパリのオペラ座です。ここだけはミュージアムパスが使えなかったので行かんどこうかと思っていたのですが、どうしても中を観てみたくなってしまい、結局行くことにしました。
本当は昨日シャルトルのあとに行きたかったのですが、なにしろ現役のオペラ座ですので、講演があるとのことで入らせてもらえませんでした。出発日の朝訪れるのは時間の関係上不安だったのですが、同じ部屋に泊まっていた香港の女の子が協力してくれて、スケジュールを考えてくれました。多謝!
ほんとは一番乗りで劇場に入るつもりだったのですが、コリッシモ(※郵送する荷物のこと)の発送に時間がかかってしまい10時10分頃入り口へ。既にちょっとした列が出来ててひやひや。しかしクレジットカードでのチケット購入列は空いていたため助かりました。いざ劇場内へ。
小さな階段を上って出てくるのが、あの有名な大階段とエントランスホール!小学生のころから繰り返しCDを聴いて憧れていた「オペラ座の怪人」の世界。頭の中ではマスカレードの大合唱が鳴り響いていました。
Masquarade! Paper faces on parade!
ちょっと暗めの照明と、金色に輝くホールは、まさにファントムの世界そのもの。
大階段を上り、いよいよ劇場内に入ります。シャガールの絵とシャンデリアがお出迎え ! ここにファントムがいない訳がない。劇場内も照明は落としてあって、神秘的な空気が漂っていました。今回の旅でいちばん、大熊猫(中国語でパンダを意味するです。白黒カラーの私のカメラのこと。)に感謝したひとときでした。フラッシュを焚かずして劇場の写真を撮れるなんて、なんて頭のいい子でしょう!
このままずっとオペラ座に居座りたい気持ちは山々でしたが、ブリュッセルへと旅立たねばなりません。パリにお別れを告げる時間がきてしまいました。パリは本当に見所が多くて、次から次へと行きたいところが出てくるので、本当に困った街でした。試験前日に、全然手をつけてない箇所を発見してしまった時みたいな焦りを何度も感じました。ああ、ここも行きたい、そこも行きたい。一週間以上いたのに、全然時間が足りなかった。思えば、一度もクロワッサンを食べていない。雑貨屋めぐりも、カフェでぼーっとすることもできませんでした。ほかにしたいことがありすぎて。またいつか絶対来ようと思います。今度は、ちょっとお洒落してレストランで食事できるくらいのお金とともに。
めるしー、おーぼわー、あびやんと!ぱり。