同性ゆえ、他人ゆえ。
だから優しくなれることって確かにある。
ただ今回の帰省ではそれプラス何か…を夫から感じ取った。
実家帰省中は、ほぼ私が最後に入浴、火元確認、消灯をして床に入る。夫は私がお風呂から上がってくるのをダイニングで📺を見ながら待って一緒に寝室へ行く。
今回はそれが幸いした。
そのダイニングの隣りは引き戸を隔てて、車椅子生活を送る兄の寝室になっている。
兄は12年前に脊髄損傷で身体が不自由になり、長いリハビリ生活を経て7年前から様々な人達の手を借りながら自宅で何とか生活している。
その日の夜、兄が引き戸の向こうで呼んでいる声がした。私の名前ではなく夫の名前を。
兄が夜中に用を足したくなった時、リハビリの効果で一人で出来るようにもなっていた。
だけどその日は、どうやらここ数日の寒暖差で筋肉が誤作動を起こし攣ってしまって身動きができなくなってしまったらしい。
気配を察した夫は、最初は驚いたものの臆することなく兄を手伝っている。
びっくりした。
でも実は兄と夫とのこんなやり取りを度々目にしていて、その度に驚かされている。
いくら遠慮のない妹だからといっても見られたくない兄のプライドもあるだろうし、遠慮がないからこその必要以上の甘えにモヤることもある。
本人達はわかってかわからずかはさておき、夫の存在は上手く中和してくれている気がする。
今回のようなアクシデントは、兄曰く初めてだそうだが、タイミングよく私達が帰省していてその時まだ起きていた事が幸いした。
そしてもう一つ、電動車椅子は兄にとってはなくてはならない物なのだが、夫は子供のようにその構造に興味を持ち、不謹慎だと思うけど時々乗って楽しんでる。
そんな姿が兄には癒しになっている様で笑って見ている。
ちょっとぉ〜とも思うけど、本人達が笑っているからまぁいいか😊
とりとめのない実家でのワンシーン、終わり。