快適にくらす

licolico
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雪が降ったりして部屋が寒くなってきたので、体に毛布を巻き付けて仕事をしていると、ねこがひざの上ではなく足の甲のぶぶんにおしりを乗せて両足のあいだでハンモックのように落ち着かれたので、ひととしても身動きが取れず集中して仕事を進めることができました。

先代ねこが老いていく様をともに暮らしながらずっと見てきて感じたことですが、ねこは幸不幸ではなく快不快で行動されているように見受けられます。体調がすぐれず、思うように動けないことは不快であっても不幸を感じているわけではなく、より快適に感じる方向にすこしでも変えることのみを目的に行動しているように感じるのです。

なので、おそらくあごにできてしまった大きな腫瘍からはずっと痛みを感じているであろうにも関わらず、わたしのお腹の上で足を伸ばして横たわり、そっとなでられただけで満足そうに目を閉じて喉をならすことができるように思うのです。

二代目がわたしのあとをついて回って一緒にデスクと台所との往復をすることも、ひとに関わることがなにかねこにとって快いことに繋がるという期待感があるからだということであるならば、それはとても嬉しいことです。

先日、日帰りできない新幹線で移動する距離の出張がありました。まる一日以上ひとが不在となるのは二代目にとって初めてのとなるのですが、とてもよい子で留守番してくれていました。次の日の夜に帰宅しドアを開けるといつもの帰宅よりもすこしピッチが早くすこし大きな足音と一緒にねこがお迎えに来てくれました。ひとが共に部屋にいることがねこにとっていつも快いものであり続けられるようにしたいものです。