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昨年8月に生後おそらく2ヶ月で行き倒れて保護されたこねこを10月にお迎えしたので、今月でちょうど1歳を迎えることになりました。そのお祝いとして獣医師さんに三種混合ワクチンを接種いただいたことを記念し、ここに駄文を残しておきたいと思います。
今年の年明けにねこエイズの検査をしていただいた時と比較すると体長体重とも成長はほぼ止まった感じですが、見た目はこねこから一回り大きくなったくらいのイメージなので、けっこう小柄なほうのねこだと思われます。とはいえ抱きかかえるとずっしりみっちりしていて、増田の腕に残っている同じくかなり小柄だった先代ねこの重さの記憶との違いに、ぎゅっとつまった密度を感じたりします。もちろん22歳の老ねこと比べる方が間違っていることは承知していますが、ツチノコを想起させるシルエットからの猛然としたダッシュと、空気がいっぱいつまったゴムまりのような軽やかな弾性をもって部屋中を駆け回る日々を過ごしていただけていること、共に暮らす増田はとても嬉しく思っています。幸い増田はまだ在宅勤務を主体とさせていただいているのですが、ちょっと留守番できるねこになってもらいたいという不遜な理由から週に幾日か見計らって出勤したりもしています。そうこうしているうちに、彼女のほうも距離感が掴めてきたのか増田の在宅勤務中はデスクの上またはPCの上またはモニタとキーボードの間等でおとなしくおやすみいただくことが増えてきました。たまにESCとかいろんなFnキーを押下してくださるので、初めて見るようなOutlookの画面が突然出てきて増田も勉強になっています。
ところで、ねこがトイレの後走り回るのは不安と緊張の反動である。ということをこねこをお迎えするときの講習会で教えていただきました。そして不安や緊張を感じさせないように十分大きくて清潔なトイレを準備してくださいとも。増田宅ではトイレが下手になった先代ねこのために購入したベルギー製の巨大ねこトイレを今もそのまま使い続けていて、ゴムまりちゃん五匹くらいは同時に用を足せる広さがあるのですが、たしかによいうんこをした後でも走り回ったりしないんです。ねこと共に暮らすことについてはいっぱしのものだとの自負を折られたわけですが、それでもご飯は下を向かずとも食べられる高さに置くとか、ご飯から離れた(複数の)場所でたっぷりお水を飲めるようにするとか、カリカリやウェットフードの選び方とか差し上げ方とか、22年間学んだことでよいお世話ができていると思いますし、同時に本当は22年前にもっともっといいお世話ができたはずなのにとなんとも申し訳ない気持ちになったりします。
夜増田がベッドに入るとしばらくしてねこがやってきます。決まって左のわきの下で一周ぐるんとまわったあと肩におしりを乗っけて増田の手のひらで耳のうしろを撫でてもらう体勢に入ります。増田はねこの耳のうしろを撫でながら、先代ねこが同じ場所で(ただし向きは逆であごを肩に乗せる)眠っていたことを思い出したりします。ふと目を覚ますとわきの下からねこはいなくなってますが、かわりにふくらはぎのよこに背中をくっつけて寝ているねこを感じます。そのような日々がこれまで20年続いてきて、そしてこれから20年続くことを願いつつ、かわいいねゴムまりちゃん、弾むように踊る。と口ずさんだりしています。こちらからは以上です。引き続きよろしくお願いします。


(追記)
読み返してみるといつも以上に主観丸出しなポエムになっててまた呆れられそうなのですが、こねこ(若ねこ)って入力aに対してシンプルに出力a'(*かわいい)を返してくるから増田の反応も主観(^かわいい)になってる気がします。ねこが年を経るにつれ入力aに加えて昨日の入力zと3日前の入力yと2週間前の入力xとどんどん出力に関連するパラメーターが増えていくので、「この反応は先月差し上げてしまったまずいご飯の影響がまだ残ってる!」などとねこのお考えを察するように増田側も成長していくと思われます。ということで、いまの増田はリセットされかわいい以外の表現言語を失っているとご理解いただけると幸いです。あとはてのさんにブックマークコメントいただけてうれしいです。