大変なプロジェクトでときどきプロジェクトメンバーが集まって飲み会をしていた
その時の上司が「俺も行きたい!」といって参加してくれた
小さなソフトウェア開発会社で実力はぞろいを集めた技術者集団みたいなところだったが、パチスロでプロをやっていてプログラマに転職した茶髪にピアスでヤンチャな上司だった
結構な人数がいる中、「半額は俺が出すから、お前ら残りは出せ」といっておごってもらった
「俺に返さなくていいから、将来お前たちも偉い立場になったらおごってやれ。そうすれば偉くなりたいってやる気も出るし、次の代にも繋がっていくから。」
「すげぇ。かっけぇーな」と思って記憶に残っている
今はあの頃の上司が抱えている人数より全然人数は少ないけど、教え子も少しずつ増えてきて同じような立場になった
上司に聞いたことはなかったけど、パチスロで自分が同じように憧れを抱いた行動を僕らにしてくれたのではないだろうか
全然違う業界の人が業界に入ってくると、別の業界の良い習慣も入ってくる
「自分がやってもらって嬉しかったこと」というものが「教え」と思って、あの時の上司の言葉を教え子たちに伝えてえるようにしている
当然ながら悪い習慣も入ってくる
悪い習慣は無意識に行われる行動なので、良い習慣よりも感染しやすい
「いやだなぁ」という行動は意識して自分の代で断ち切るようにしている
なかなかに難しい
良い面もあれば悪い面もある
良い面を切り抜いて伝えていけるようにしたい
自分という技術者は様々な上司の姿によって形成されている
あの時の上司から教わったもう1つの言葉がある
「そうだ。おごってもらったら、次の日必ず感謝は絶対伝えろ。そうすれば上司ってやつはまたおごってくれるから。」
こっちはときどき伝え忘れている
この場で伝えておきます
気付くかな?