ちょうど2年前くらいに書き始めた「Unreal Engine 5から始める C++ & Blueprint」という本のおかげでいろんな出会いがありました。
有料設定にしているけどすべて無料で公開しているにも関わらず、お金も少し入ってくるようになりました。(ありがたや~)
「自分の勉強のためにメモ」として、「Ureal認定インストラクター依頼があった時にすぐに対応できるよう」にと書いていたのが、結果的にUnrealEngineを使った開発の全般的な困っていることに対応できることになったのではないでしょうか。
ときどき、困ったことがあったら自分の書いた内容が検索に引っかかって助けられます。
C++は十数年前の知識で書いていたので、C++を勉強していくうちに「自分の理解度が足りていないなぁ」と至らない点に気付いていきました。
UnrealEngineのC++は独特なので、C++本来の文法自体にも動作を理解した上でUnrealEngineのC++に触れた方が圧倒的に理解度が高いです。
ただ、最新のC++がUnrealEngineのC++とは別物なのと、膨大な量のC++を理解してからUnrealEngineのC++を理解するには数年の時間が必要になりそうでした。
C++20に対応したチュートリアルを勉強していたら、巻物みたいな目次になりました。
不確かな未来に柔軟に対応する
UnrealEngine5のPreview版が出たタイミングぐらいでZennで本を書き始めました。
転職することも決まっていて副業できる状態でもありませんでした。
売るつもりもなくGitHubで目次をロードマップを作成して、ひたすらカードをDoneへと移動させました。
ここまで書くと決めたすべてのカードがDoneに移動したので、ここまでの内容で本が完成ということにしました。
書いている途中で正式版のUE5がリリースされ、Doneに移動したカードをDoへと戻して、ひたすらDoneに移動しました。
UnrealEngineが毎年「1~2」バージョンが上がっていくようになりました。
書き始めたのはUE5 アーリーアクセスからで、書いているうちにUE5.0になり、そして、UE5.1へと。
2024/1/14の現在は「5.3.2」になっています。
バージョンが上がるごとに動作を確認して本の内容を更新していましたが、このペースに毎回対応していては新しいことが書けなくなってしまいます。
毎年、本のテーマを書くことを決めて同じこと(Do -> Doing ->Doneへとカードを移動)を繰り返しています。
物理的な本はページは印刷してしまったら修正するのは次の版を出すか、ネットでPDFを配布するなりして補足するしか対応できません。
「不確かな未来に柔軟に対応する」
これからはAIがあっという間にここまで書いた内容を数十分で書いてくれるかもしれません。
不確かな未来だけど、数か月、数年後に必要になってくる技術は想像が付きます。
世間では「R&D」という便利な言葉があります。
「Reserch & Development(調査しながら開発する)」
重箱の隅をつつくような感じでトライ&エラーを繰り返しながら、研究と開発を同時並行で進めていくような意味です。
物理的な本のように、「ここまで書きました。ドン!」みたいなことをせずに、研究内容を随時更新していきながら気付いたら本になっている。
「こういう形態がこの不確かな未来に唯一対応できるのではないか。」
Zennで本を公開する活動を通じて考えていることをカタチにしてみました。
副業の許可を得て活動することもできたので、個人事業主として商業的には成り立たないのですが、本業の方で十分な収入を得ているので商業的な部分は目をつぶることにしました。
そういう立場だからこそ書けることもあるので、気楽に少しずつページを増やしていけばいいかという楽観主義で「不確かな未来」を楽しんで活動していきます。