石川県の大震災と羽田の飛行機事故で始まった2024年はこの国が次のフェーズに入ったことを示すだろう。後者は亡くなられた海上保安庁の飛行機の乗組員は哀悼の意を表すると同時に、あの状況で全員生還というほとんど奇跡のようなことを成し遂げたJALの搭乗員の方には深い敬意を表するしかない。プロはプロなのだ。人は極限状態になるとプロに任せるしかない。
石川県の大震災はその被害の大きさは日増しに報道され、いやどんな状況であれ、人が苦しんでいる、亡くなっているという状況は、途轍もなく大変だ。だが自分にはどうすることもできない。2011年3月のあの日以降を思い出す。あの時も自分は何もできなかった。ただ東京という半端な被災地で怯えるしかなかった。あの状況、恐怖が脳裏に蘇る。13年経ったのに。
震災。悲劇。その向こうには復興という希望を信じたいが、しかし、今はまだそんなことを言える時期でもないだろう。どうすればいいのだろう。そんな自問しかできない。