はじめに
学会発表を終えたので。
良いプレゼンテーションとは,について考えていることをどこかに吐き出しておこうと思う.ここでは「スライド(パワーポイント)を投影して聴衆の前で行う発表」をプレゼンテーション,略してプレゼンと呼ぶことにする.
プレゼンに自信ニキを自称しているが,もちろん完璧な発表をできているとは言い難く,日々是精進の立場であることは断っておく.こんなメディアで誰に断るんだって話だが.
言いたいことを列挙してみる
一般論
一般論だが,「聴衆は誰なのか」「何を伝えたいのか」を明確にすることで,自ずと内容は決定されてくると思う.伝えたいことが強調できるように,それをサポートするページを作っていく.
これも一般論だが,学術発表は論文と同じ構造であるのが望ましいと言われている.ただ,手法にページ・時間を割くのか,結果なのか,その解釈なのか……というところは,上記の「聴衆は誰なのか」を考えて決める.
また,スライドは「読む」「読ませる」ものではなく「見せる」ものだということを強調したい.一歩間違えばブーメランなのだが……文章を書いて載せてそれを読み上げるなんてことはナンセンスだ.でも言わせてくれ.読めねえもん.
スライドサイズ
16:9のスクリーンに4:3で投影するのは,よっぽどの理由がない限り良くないと思う.単純にもったいないと思う.逆もしかり.
色について
背景色・文字色・強調色・強調色(2)の4色までで揃えるべき,という話は有名だと思う.何が大事で何が大事じゃないのかわからなくなるので,色は絞る.
また,色は揃える,というのも見やすくするコツだと思う.グラフ中に線が何本かあって,それぞれに言及したいというのなら,言及する部分にはグラフと対応する色を使う,とか.
揃える,は大事
箇条書きのレベルごとに位置を揃えるのは当然として,同じページ内のテキストボックスの位置がズレてたりすると見栄えがよろしくない.
関連して,事前にスライドマスタを設定すると良いという点も主張したい.いちいちテキストボックスを置くんじゃない.
また,一つの話題に対応する図をその話題の隣に置く,というような形で「揃える」のも重要.これをグルーピングみたいな言い方もする.
フォントの話
MSゴシックを駆逐しろ.俺は游ゴシックも好きじゃない.訳わかんねーフォントを使うんじゃなくてBIZ UD系とHelvetica Neue(またはArialで妥協)を使おう.
PowerPointなら「フォントを一括で変更」する機能があるはず.うまく使おう.
スライドを戻るな
必要なら同じスライドを再掲する方がいい.「戻ったら負け」くらいの気持ちで作る.
ページ数を出せ
これは出さない方がいいという主張があるのも知っているが,私は出した方がいいと思う.質疑応答がスムーズになる.
ご清聴に感謝すな
いらないスライドを作るな.発表後の質疑応答がスムーズになるように,最後のまとめ・結論のページを出しっぱなしにするべき.どうしても感謝したければ口頭で述べるか,最後のページにちっちゃく書きな.
ご清聴に感謝すな
すな.
参考にしているもの
伝わるデザイン は参考になる.書籍版はもっと詳しい(昔は書籍版くらい詳しい内容がHPに載っていたんだが……)
おわりに
キリがないのでこのへんで。いずれこっそり更新してもいいよね。
追記
今日は良い発表ができなかった。発表練習はしたほうがいい。