この文章を書いているちょうど翌日、JSConf Japanというイベントにて登壇します。
登壇内容は、自分が運営しているKuma UIというOSSについて話しますが、技術的な話はしません。
代わりに「OSSって楽しそうだな、やってみたいな」と思ってもらえるような発表ができればいいなと考えています。
今年一年、OSSでの活動を通して僕自身とても沢山の思い出を頂きました。OSSを通して得た学びや交友関係は自分にとって宝物です。
もちろん全てが楽しい思い出ばかりだったわけではなく、コミュニティを運営する上で大変だったこともいくつかありました。
そして改めて、普段自分が使っているOSSの開発・メンテナンスに携わる方々に対する感謝の気持ちをより一層強く持ちました。
だからこそ僕がOSSにできる恩返しは、OSS活動の楽しさをコミュニティに広めて、もっとOSSコントリビュートを身近に感じてもらうことだと考えています。
殆どのメンテナはPRを貰ったら嬉しいですし、そのPRをマージする権限はメンテナ側にあるので、OSSコントリビュートに対する敷居を必要以上に上げる必要はないと思っています。
ドキュメントのちょっとした修正も、PRを頂く側としては本当に嬉しくて感謝でいっぱいです。
OSSの良いところは、年齢も経験も関係なく誰でも参加できることです。
仕事でソフトウェア開発者として働く場合は実際の実力以上に経歴や経験年数が重要になってくる場面も多々あります。
しかし、OSSの世界では履歴書は必要ありません。みんなが対等に、技術に対して建設的な議論ができます。
それがきっかけで、交友関係に繋がることもあります。Taishi Naritomiさん、Kotaro Sugawaraさん、Yuku Kotaniさん等のコアメンバーを始めとして、Kuma UIの開発を通して皆さまと出会えたことは自分にとって本当に宝物です。
もちろん、無理にOSS活動をすべきというわけでは断じてありません。家族や恋人、友人との時間は何よりも大切です。
しかし、OSS活動に興味を持っている方々にとって、僕の話がほんの少しでもOSSの魅力を感じるきっかけとなれば幸いです。