「3DCADでゲーミングPC使っている人っている?」「3DCADだとQuadroじゃないとダメなの?」といった話が話題にのぼっていて、自分が仕事(3D, 流体解析シミュレーション)で使っていたPCを選んだ時のことを、つらつら思い出してみた。
当時は、派遣社員という身分で大手化学メーカーの子会社のエンジ会社で働いていて、流体解析とか3Dモデル作成とかいろいろやってました。流体解析の案件のモデルがだんだん複雑になっていって、今まで使っていたPCではちょっと厳しくなってきて、では新しいPC(ワークステーション)をリースしよう、という話になり、じゃあ、どんなのがいいのか?ということでいろいろ調べました。
ちなみに、使っていたソフトは、CADとしてはAutoCAD(実は3Dも作成できます)、流体解析ソフトとしてはStar-CCM+とRFlow。で、使っていたPCは、確かDell Precisionのスモールフォームファクターデスクトップ。扱うメッシュ数としては、メッシング作業や処理速度、解析時間等からするとかなり厳しいスペックだった(確か、メモリが16GBくらい。ストレージはまだHDDの時代でした)。
調査をしていくうち、価格に結構効いてくるのがグラボ。GeForce、Quadroで全然値段が違う。PCメーカー各社の説明には、3DCADなどにはQuadro、とあるけれど、ゲームも3Dじゃん、GeForceとQuadroと何が違うんだ・・・
ということで、当時調べた結果、自分が行う処理としてはGeForceでもQuadroでもあまり関係ない・・・ということが判明(自分の解釈です)。こちらの記事で分かりやすく説明しています。つまり
・3Dモデルをぐるぐる回したりする運動速度に表示速度を追従させる必要があればQuadro。
・レンダリングなど、グラボに高負荷のかかる処理が頻繁にそして長時間あるならQuadro。
・グラボに会社がお金を払ってくれるのならQuadro。
・予算に余裕があればQuadro。
というわけで、そういう処理や問題がない、というか、回避できるのであれば、当然GeForceでも大丈夫なのです。
また同様に、冒頭の「シミュレーションや3DCADにゲーミングPCはあり?」については、自分としては3DCADやシミュレーションにゲーミングPCは全然あり、だと思います。実際、前職の代理店で、シミュレーション担当の人がゲーミングPCを使っていてうらやましかったですね(自分はLenovoのノートワークステーションでした)。
では、グラボ編としてはこのへんで。