DXというかデジタル化って、「どのソフトがいい?」みたいになりがちだけれども、まずは「何をどうやりたいか」というのをはっきりさせる、というのが重要なんです。それってあまり話題にならないけど。
これは、プロセスのアプローチと同じなんだけど、機器(DXで言うとソフトね)があると「この機器を使うためには~」となりがちで、実際、そう考えている人が大多数だと思うんだけれども、機器(つまり、DXで言うとソフトね)って、どうしてこういう大きさなのか、どうしてこういう機能なのか、どうしてノズルがこのサイズなのか、というのは、プロセス側(DXで言うと、使う人ね)の要求がそうだからそういう大きさとか仕様になっている、というわけで・・・
でも、みんながみんな、問題を明確に把握しているわけではないから、機器やソフトが「こういう人にちょうどいい!」と具体的に提示している場合は、すごく助かるわけね。まあ、ポンプで言うと、カタログに載っている、流量とヘッドの図。流量とヘッドがわかれば、型番が決められる、という。
でもねえ、流量は割と簡単に決められるけど、ヘッドって機器の配置が決まらないと決められないところがあって、そこは図があってもある程度は自分で決めないといけないことはあるってことで。
ソフトで言うと、流量とかそういうのはないから、決めることって言うのは、DXでやりたい作業の手順を明確にする、ってところだと思う。
「今までの書類をどうにかしたい」というのはよく聞く話だけれども、じゃあ、「どうにかしたい」ってのは具体的に何よ?というと、過去の書類を検索で探せるようにしたい、とか、過去の図面で、今回のプロジェクトに使えそうなものを検索で探せるようにしたい、とか、プロジェクト名とかを関連書類に一気に記入できるようにしたい、とか。
そういう「希望」が具体的にわかると、それに対応できるソフト探しが断然楽になる。検索ワードも設定しやすくなるし。
なかなかそういう風に考えることが苦手、という人には、NHK Eテレの「テキシコー」をお勧めします!「プログラミング的思考」で「テキシコー」。
え、自分でプログラミングしないんだけど、という声が聞こえてきそうですが、別にプログラミングのためじゃなくて、「要素に分けて考える」練習に、「テキシコー」が適してるというわけで、お勧めしてます。
というわけで、「まずは自分で整理してみよう」という話でした。