Lithium by Nirvana (1992)
I’m so happy ‘cause today I found my friends
とても幸せさ、
今日は友達を見つけたから
They’re in my head
彼らは俺の頭の中にいる
I’m so ugly, that’s okay, ‘cause so are you
俺はとても醜いけど、問題ないさ、お前らだってそうだから
We broke our mirrors
俺たちは鏡をぶち壊してやったんだ
Sunday mornin’ is everyday for all I care
日曜の朝が毎日続いたっていい
And I’m not scared
ちっとも怖くない
Light my candles in a daze ‘cause I’ve found God
朦朧としながらロウソクに火をつける、だって俺は神を見つけたんだから
Yeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah
I’m so lonely, that’s okay, I shaved my head
すごく寂しい、でも大丈夫、俺は頭を剃り上げた
And I’m not sad
だから悲しくない
And just maybe I’m to blame for all I’ve heard
聞いたこと全てのためにたぶん非難されるんだろうな
But I’m not sure
確かじゃないけど
I’m so excited, I can’t wait to meet you there
とても興奮してる、お前に会うのが待ちきれないよ
And I don’t care
でも気にしない
I’m so horny, that’s okay, my will is good
すごくムズムズしてる、でも大丈夫、これはいい兆しさ
Yeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah!
I like it, I’m not gonna crack
そいつが好きだ、欠陥品(廃人)にはなりたくない
I miss you, I’m not gonna crack
いなくて寂しいよ、欠陥品にはなりたくない
I love you, I’m not gonna crack
愛しているよ、欠陥品にはなりたくない
I killed you, I’m not gonna crack
(×2)
お前を殺したんだ、欠陥品にはなりたくない
・crack 割れ目、ヒビ、欠点。クラックコカインを指すという解釈もある。
I’m so happy ‘cause today I found my friends
とても幸せさ、今日は友達を見つけたから
They’re in my head
彼らは俺の頭の中にいる
I’m so ugly, that’s okay, ‘cause so are you
俺はとても醜いけど、問題ないさ、お前らだってそうだから
We broke our mirrors
俺らは鏡をぶち壊してやったんだ
Sunday mornin’ is everyday for all I care
日曜の朝が毎日続いたっていい
And I’m not scared
ちっとも怖くない
Light my candles in a daze ‘cause I’ve found God
朦朧としながらロウソクに火をつける
だって俺は神を見つけたんだから
Yeah, yeah/Yeah, yeahYeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah, yeah/Yeah!
I like it, I’m not gonna crack
そいつが好きだ、欠陥品にはなりたくない
I miss you, I’m not gonna crack
いなくて寂しいよ、欠陥品にはなりたくない
I love you, I’m not gonna crack
愛しているよ、欠陥品にはなりたくない
I killed you, I’m not gonna crack
(×2)
お前を殺したんだ、欠陥品にはなりたくない
(https://lyriclist.mrshll129.com/nirvana-lithium/)
「ニルヴァーナは別に好きじゃないの。でも15歳位の時に父の影からは逃れられないんだって分かったの。車に乗って、ラジオをかけてもそこに父がいたから。私たちの文化は死んだ音楽家たちに夢中なのよ。死んだ彼らを崇拝するのが好きなのね。もし父が何処の馬の骨ともしれない、ただ家族を見捨てた男だったとしたら世間の目は同じだったかしら?でもそうじゃなかった。父は多くの崇拝者を生むことに成功したのよ。」
「母はもう記憶にある限りずっとドラッグをやってるし、今はザナックス(抗不安薬・筋弛緩薬)、砂糖とタバコだけで生きているようなもの。ほとんど食事もしないし。よくタバコを吸いながら寝入ってしまうから、火事を起こさないか(もう最低でも3度ボヤ騒ぎを起こしている)心配なの。命の危険に関わることだから。」
(https://www.imishin.jp/kurt-cobains-daughter/)
https://courrier.jp/news/archives/159226/()
Shady Lane by Pavement (1997)
Blind date with the chancer
駆け引き上手と初対面のデート
We had oysters and dry lancers
カキとワインを味わって
And the check when it arrived we went dutch, dutch, dutch, dutch
会計がきたら割り勘、割り勘、割り勘
A redder shade of neck on a whiter shade of trash
貧しい白人野郎の首はもっと赤く日焼けして
And this emory board is giving me a rash
爪ヤスリで蕁麻疹がでる
I'm flat out
ぼくは全速力
You're so beautiful to look at when you cry
泣いてるきみはとても美しく見える
Freeze, don't move
止まれ、動くな
You've been chosen as an extra in the movie adaptation of the sequel to your life
きみは映画化されたきみの人生の続きのエキストラに選ばれたんだ
A shady lane, everybody wants one
日陰の通り、誰もが求める
A shady lane, everybody needs one
日陰の通り、誰もが必要としてる
Oh my god, oh my god, oh my god, oh my god
ああ、神様、
Oh my god, oh your god, oh his god, oh her god
ああ、ぼくの、きみの、彼の、彼女の神様
It's everybody's god, it's everybody's god, it's everybody's god, it's everybody's god
みんなの神様、
The worlds collide, but all that we want is a shady lane
世界はぶつかり合うけれど
ぼくらが欲しいのは日陰の通りだけ
Glance, don't stare
ちらりと一瞥、見つめちゃいけない
Soon you're being told to recognize your heirs
すぐに相続人を認めさせられる
No, not me
いや、ぼくじゃないよ
I'm an island of such great complexity
ぼくはこんなにも複雑な島で
Stress surrounds in the muddy peaceful center of this town
泥だらけの平和なこの町の中心は
ストレスに取り囲まれている
Tell me off in the hotel lobby right in front of all the bellboys and the over-friendly concierge
ホテルのロビーでぼくを叱ってくれ
ベルボーイみんなと馴れ馴れしすぎる案内人の目の前で
A shady lane, everybody wants one
日陰の通り、誰もが求める
A shady lane, everybody needs one
日陰の通り、誰もが必要としてる
Oh my god, oh my god, oh my god, oh my god
ああ、神様、
Oh my god, oh your god, oh his god, oh her god
ああ、ぼくの、きみの、彼の、彼女の神様
It's everybody's god, it's everybody's god, it's everybody's god, it's everybody's god
みんなの神様、
The worlds collide, but all that we want is a shady lane
世界はぶつかり合うけれど
ぼくらが欲しいのは日陰の通りだけ
※注
dry lancers
:ワインの銘柄。
go dutch
:割り勘。
emory board
:emery boardで爪ヤスリ、
emory boardはエモリー大学の看板…「エモリー」は俗語で、セントルイス・ワシントン大学よりいい大学の意。
(https://note.com/p_scorp/n/nafaacd742575)
“A redder shade of neck on a whiter shade of trash”
「貧しい白人野郎の首はもっと赤く日焼けして」
“And this emory board is giving me a rash”
「ワシントン大学よりいい大学の看板のせいで発疹が出る」
1. A private university in Atlanta, GA
2. A place where the South meets Long Island, all forms of Coke flow to the mighty Chattahoochee, where kids on financial aid meet those whose parents gave them a jag at 16, where the landscaping endowment is more than you'll make in a lifetime and everyone thinks they're smarter than you
3. A better school than Wash U
Harvard is the Emory of the North, y'all.
(https://www.urbandictionary.com/define.php?term=emory)
ボクは、人を中流階級という枠の中に閉じこめておくために、四六時中、監視の目をきかせてやまない図書館から戻ってきた。
(『ライフ・アフター・ゴッド』(1994) p.37)
現代の中流階級的カルチャーを形成するほとんどの人は、幼い頃から、死というものが不在のまま過ごしてきたため、それは逆にサイキックな真空状態をつくり出してしまっている。核爆発に直面するといったイメージは多くの人にとって、死というものの存在を認識するきっかけとなる。そして、それが初体験であるからこそ、なおさら、それがよりパワフルで、忘れがたいものとなって刻印されてしまうのだ。時間を経て、より洗練された死へのアプローチに触れる機会が訪れたとしても、やはり、その最初のインパクトに勝るものはない。そんな現代の〈セックス=死〉のフォーミュラ、不可思議なシコリ、精神病に陥っていく友人たち、愛する者たちが迎える事実上の死。そんな、痛みをもたらす全ての贈り物。頭から消えることのない絵画を、自分の頭に理解させるためには、最低こんな言い訳でも用意しておかなければやりきれなくなってしまう。
(『ライフ・アフター・ゴッド』p.91)
数十億に及ぶ人間が、この世に存在してることさえ不思議なことなのに、誰一として、人間を人間たらしめるものが何であるのか分かっていないことが、ボクにはどうにも信じられない。他の動物のとらない行動で、人間だけがとるものと言えば、煙草を喫うこと、ボディ・ビルディングに励むこと、そして文章を書くといった行為になるわけだけど、自分たちのことをあまりにも特別な存在として信じて疑わない割には、どう考えたって、大した行動とは思えない。
(『ライフ・アフター・ゴッド』p.16)
70年代と終末映画。初めて『ポセイドン・アドヴェンチャー』を観る。一人でダウンタウンまで出かけた〈オルフェウム劇場〉で、世界が裏表にひっくり返るのを目の当たりにする。『大地震』『オメガ・マン』『アンドロメダの歪み』『ソイレント・グリーン』『タワーリング・インフェルノ』『サイレント・ランニング』。我々の頭の中のイメージをビビッドに映し出してしまうが故に、誰も作らなくなってしまった映画たち。それは同時にボクらが、消失し、火炎を噴き、砕けちり、生命が絶えていくこの世界を生きる、最後の人間ということを意味しているのか。
(『ライフ・アフター・ゴッド』p.86)
手厳しい書評で知られる出版業界誌サーカス・レビューに「ブレット・イーストン・エリスは、いかに語るべきかを学ぶためにこの処女長編の爪のアカを煎じて飲むべし」とひねった言い回しで絶賛された本書『ジェネレーションX』(1991)の作者ダグラス・クープランドである。
(「解説」『ジェネレーションX』p.183)
クープランドは(略) 今ではポスト・ベビー・ブーマー、あるいはポスト・レーガン世代の心情を代弁する作家とまで称されている。 (略)ただし、〈八〇年代のサリンジャー〉ジェイ・マキナニーおよび〈ゼロ・ジェネレーションの旗手〉ブレット・イーストン・エリスと〈九〇年代のトム・ロビンズにしてジェネレーションXの旗手〉 ダグラス・ク―プランドとの相違点だけは述べておきたい。マキナニーやエリスの描く青春群像は、後期資本主義社会が生みだした大量消費文化にどっぷりと首まで浸かった三無主義の権化である。アルコールとドラッグとセックスに酔い痴れ、ファッショナブルな服を身にまとってナイトクラブ巡りをする。かれらには、なぜ自分たちがそうした享楽的な生活を送っているのか、また先行きどうなるのかといった意識は微塵もない。 歴史意識がまったく欠如しているのだ。ただあるのは現在のみ。(略)過去を持たず、未来に対する展望もまるでない。しかも、現状に関する批判的意識もない。(略)かれらの共通項は、虚無と倦怠と愛である。(略)こうした八〇年代の〈ショッピング・モール文化〉や〈ゼロ・ジェネレーション〉に批判的立場をとるのが〈ジェネレーションX〉の若者たちである。かれらの敵は団塊の世代ーヒッピーからヤッピーに成り下がった大人たちだ。(略)団塊の世代とかれらの築いたヤッピー文化に対する怒りにみちた揶揄と皮肉が本書の特色であり、八〇年代の青春文学と大いに異なる点でもある。
(「解説」『ジェネレーションX』p.184~185)
「後期資本主義」「初期」「盛期」に続く「後期」の資本主義。「晩期資本主義」とも呼ばれる。20世紀初頭にマルクス主義者たちが用いはじめた「Spätkapitalismus」の訳語であり、現在では二度の世界大戦を経た1950年代以降の資本主義を指すことが多い。T・アドルノ、J・ハーバーマス、F・ジェイムソンらフランクフルト学派やマルクス主義の系譜に属する議論がとりわけ有名である。その定義は論者のあいだで一定のばらつきがあるが、資本主義を恒久不変の経済システムと捉えるのではなく、歴史的な視点に立って、その動的な変化に注目しようとする点では共通している。より具体的に敷衍するなら、資本の投下によって利潤や剰余価値を得る経済システムとしての資本主義は、生産様式が変化するにつれてその内実をも変化させる、という認識が「後期資本主義」をめぐる議論の共通の地平をなしている。こうした考え方は、70年代にE・マンデルがドイツ語で発表した『後期資本主義』(1972)を嚆矢とするが、これを広義の批評理論へと本格的に導入したのはジェイムソンの大著『ポストモダニズム、あるいは後期資本主義の文化理論』(1991)である。同書のなかでジェイムソンは、マンデルの「後期資本主義」という言葉を「多国籍的(multinational)資本主義」や「ポストモダニズム」とある程度まで重ね合わせつつ、ウォーホルやナム・ジュン・パイクの美術作品、ル・コルビュジエやフランク・ゲーリーの建築作品などを論じている。
参考文献:
『晩期資本主義における正統化の諸問題』J・ハバーマス(細谷貞雄訳)岩波書店(1979)
『後期資本主義』エルネスト・マンデル(飯田裕康、的場昭弘、山本啓訳)柘植書房(1980-81)
Postmodernism,or,The Cultural Logic of Late Capitalism,Frederic Jameson,Duke University Press,1991
(現代美術用語辞典ver.2.0)
(http://www.tapthepop.net/scene/77617)
(http://www.tatsumizemi.com/1992/02/19641982198519871991-131988-30199111153.html?m=1)
(https://therakejapan.com/issue_contents/the-big-bang/7/)
(https://therakejapan.com/issue_contents/the-rake-personified-jay-mcinerney/)
(https://blackbirdbooks.jp/?pid=116364584)
(http://www.terrainvague.info/quotes/?m=201509)
僕がやりたかったことは、ある限られた社会の中にいる、自分と同世代の人間の生活ぶりをドキュメントタッチで描くことだった。ビバリーヒルズに住む映画関係者の子息たちについて。使い切れないほどの金を持った若い人間たちを描きたかった。
雑誌「Switch」(1988年)でのインタビューでエリスはそう答えている。彼は「高校時代の同級生たちの生活をただスケッチ」した。その恐ろしいほどのリアリティを持つメモや日記が膨大になった頃、それが小説に成り得ると思い始めたエリスは、LAから東部の大学へ進学。 小説創作を専攻して目的を実現することにした。
ゼロが何もない中間地点だとすると、 彼らには「何か大切なものが自分たちに欠けている」という自覚さえ持っていない、という意味においてゼロ以下だった。「疑問を持つ」という感覚が一切なかった。彼らには生まれた時から金があった。すべてのものを最初から手にしていて、それが当たり前だと思っている。だから反省や自問、疑念の余地なんかない。
“ゼロにも満たない”(レス・ザン・ゼロ)というタイトルはエルヴィス・コステロの同名曲から付けられた。そしてエリスは『レス・ザン・ゼロ』の真髄を自ら指摘。それはパーティシーンでの会話の中にあった。“最初からすべてを手にしている若者たち”のやりとり。
「だってさ・・・」俺は言葉が続かなかった。「だって、何だよ?」 リップが先を聞きたがる。
「だって・・・いいことじゃないぜ」
「何がいいことじゃないぜ、だよ。欲しいものがあれば手に入れる権利はあるし、 やりたいことがあればやる権利があるんだよ」
「いるものなんかもうないだろ? すべてを手にしちまってるんだから」俺はそう言ってやる。
リップは俺を脱むと、「持ってないものがあるんだよ」
と言う。
俺は間をおいて訊いた。「じゃあ、リップ。何がないって言うのよ?」
「俺は、失ってしまうものを持ってないんだよ」
なお、『レス・ザン・ゼロ』の25年後を描いた続編 『帝国のベッドルーム』が2010年に発表された(日本語訳版は2014年に刊行)。 クレイはまだ生きていたのだ。
(http://www.tapthepop.net/book/39387)
(http://www.tapthepop.net/scene/16519)
(http://readandwrite.blog.fc2.com/blog-entry-37.html)
“これはやっていくうちに変わっていくゲームだ”ーX
"西海岸のことを考えると、妙な気分になる"ーレッド・ツェッペリン
(『レス・ザン・ゼロ』(1985)、p.3)
Stairway to Heaven by Led Zeppelin (1971)
Ooh, it makes me wonder.
ああ、どうしてだろう
There's a feeling I get when I look to the west,
西の方を向くとある感情を覚える
(https://genius.com/Led-zeppelin-stairway-to-heaven-lyrics)
(https://www.flavorwire.com/266962/a-musical-overview-of-bret-easton-ellis-oeuvre)
俺たちはこみあうダンスフロアから抜けだした。俺はその娘が洗面所に行っている間、テーブルで待っていた。テーブルに赤いクレヨンで『Help Me』と落書きしてある。子供みたいな字で二十個も『Help Me』と書いてあって “Me"の"e"の先はうずまきになっている。二十個の『Help Me』のまわりには電話番号がいくつか書いてある。その電話番号のまわりにもいくつか判読不明の文字が並んでいて、赤い『Help Me』がかえって目立つ。
(『レス・ザン・ゼロ』p.148)
ロスにいる時にきいた曲で、地元のバンドがやっている『ロサンゼルス』というのがある。曲全体のイメージと歌詞があまりに殺伐としていたせいか、何日間も頭の中に残っていた。でも俺が描いていたイメージはまったく個人的なものだったようで、俺と同意見の者は誰もいなかった。都会に住んでいるばっかりに狂気に追い込まれていく人間たち、それが俺のイメージだった。飢えと欲求不満から自分の子供を食べている親たち。灼熱の太陽に目を射られながらアスファルトにたたずみ、なおも天をあおいでいる俺と同年代の若者たち。そんなイメージがロスを離れてからも頭から消えなかった。
このイメージがあまりに残虐で暴力的なものだったせいか、長い間ずっとそんな光ばかり頭の中に浮かんできた。 ロスを離れてからもずっと……。
(『レス・ザン・ゼロ』p.259~260)
この文体を、本書の中でも絶えずバックに流れているMTVのようであるとして、MTV感覚と形容する批評家たちもいた。いずれにしろ、この文体と小説の舞台となっているロサンゼルスの乾いた気候が、ある意味では凄惨ともいえる本書の内容を極めて、クールでドライな印象を与えるものにしているといえよう。
本書は、先ほど述べたように発売直後から爆発的話題を呼び、たちまちベストセラーとなった。 フェリーニの「甘い生活」の西海岸版あるいは「卒業」のデカダンス版と評され、マスコミの中にはアメリカの一群の若者たちを指して「ゼロ・ジェネレーション」と呼ぶところも現われた。また彼らの傾向をカジュアル・ニヒリズム、あるいはクール・ニヒリズムと称し、かつてのビート派の旗手ジャック・ケルアックを「子猫のように見せる」と評する作家もいた。
(「訳者あとがき」『レス・ザン・ゼロ』p.262~263)
(https://amp.amebaownd.com/posts/1359363)
(https://www.vogue.co.jp/lifestyle/interview/2016-09-28)
MTV Makes Me Wanna Smoke Crack by Beck (1993)
mtv makes me wanna smoke crack
MTVをみるとクラックを吸いたくなる
fall out of the window and I'm never comin back
窓から落ちて、僕は二度と戻らない
mtv makes me wanna get high
MTVは僕をハイにさせたがってる
can't get a ride no matter how I try
どんなに頑張っても乗れないよ
and everything's perfect
すべてが完璧で
and everything's bright
すべてが明るく
and everyone's perky
みんな元気で
and everyone's uptight
みんなピリピリしてる
I love those videos
僕はそういうビデオが大好きで
I watch 'em all day........
一日中見てるんだ........
(what's the problem?)
(どうしたの?)
uh...I dunno just stop the tape...
ええと...ちょっとテープを止めようと思って...
(https://genius.com/Beck-mtv-makes-me-want-to-smoke-crack-lyrics)
Pay No Mind (Snoozer) by Beck (1994)
Tonight the city is full of morgues
今夜、町は満杯の死体保管所、
And all the toilets are overflowing
すべての便所が溢れ出す
There’s shopping malls coming out of the walls
As we walk out among the manure
僕らが肥しの中を抜けていくと
壁からショッピング・モールが現れる
That’s why
なぜかって
I pay no mind
気にしない
I pay no mind
気にしない
I pay no mind
気にしない
Give the finger to the rock ‘n’ roll singer
ロック・シンガーに中指突き立てなよ
As he’s dancing upon your pay check
奴があんたの給料の上でダンスしてる間にね
The sales climb high through the garbage-pail sky
セールスはゴミ箱の空に高く積まれていく
Like a giant dildo crushing the sun
太陽に突っ込む巨大な淫具みたいに
That’s why
なぜかって
I pay no mind
気にしない
Sleep in slime
ヘドロまみれで眠る
I just got signed
俺はサインしたんだ
So get out your lead-pipe pipe dreams
鉛管の幻想から飛び出す
Get out your ten-foot flags
10フィートの旗を取り出す
The insects are huge and the poison’s all been used
昆虫はデッカくて、毒は使用済
And the drugs won’t kill your day job, honey
このドラッグなら仕事には差し支えないさ、ハニー
That’s why
なぜかって
I pay no mind
気にしない
I pay no mind
気にしない
I pay no mind
気にしない
That’s why
なぜかって
I pay no mind(×7)
気にしない
・snoozer うたた寝する人、極めて退屈なもの(人)
・morgue (身元不明の)死体公示所、資料、モルグ
・manure 肥料、肥し
・that’s why それが理由だ、そんなわけで、
・pay check 勘定を払う、給与
・dildo ディルドー。張り型、人工ペニス
・pipe dream 空想的な考え、幻想