ネタバレしてます↓
憲法14条というキーワードが序盤に出てきて、そのときに、よねさん(とらつば)が壁に14条を書き写すところが過ぎって、なんというか、亀どころかそれよりも遅い歩みかもしれないが、よねさん、よねさんみてますか、どうにかここまで来ましたよ;;って思った、ここまできた、だからもう絶対に後戻りさせてはならない、させない、とつよく思う、もっともっと憲法を「わたしたちのもの」として扱えるようにならなくてはだめだなと思った、それって憲法的にどうなんですか?って逐一言って口癖にしていこうかな。序盤のこの憲法14条、という言葉だけですでにじんわりきていたから、そのあとの展開すべてに涙腺が緩みっぱなしだった、上原さん(ウイカちゃん)の、傷ついてもいいから泣き寝入りしたくない、という言葉がめちゃくちゃグーッときたけど、それだけじゃなくて、上原さんの身に起こったことがひとつひとつ紐解かれるたびに苦しくなった、途中、全部話してって言ったのに、みたいに上原さんが言われて、上原さん対弁護団と支援者みたいな構図になることが何回かあって、その構図が垣間見えるたびにしんどくなった。たぶん意図的につくられている構図で、明確に言葉にされることはなかったけどこの構図がみえるとき、上原さんの心の傷、上原さんの力になりたいと思っているひとたち、上原さんにいちばん寄り添っているはずの朝日先生(綾瀬はるかちゃん)でさえも、上原さん本人とは決定的に違うということが克明に描写されていた。上原さんの身に起こったことを知れば知るほど、いまの、2026年にいるわたしは「いやそんなの(上原さんに対してのケアもなにもない状態で)一度に全部洗いざらい話すのなんて無理だよ…」となるけど、でも当時はそうだったのだ、寄り添いたいという気持ちがあっても、これがきっと当時の120%だったのだ、と思った。
朝日先生がずっと軽やかで強くてやさしくてすごいなぁって思っていた、だから商店街のなかを赤ちゃんを背負って、子どもふたりの手をひいて歩いているとき、前を歩く家族連れ(しかも法廷で争っている被告!)の姿を見て、立ち止まったときの顔とか、家事のなにもかもをひとりで請け負っているところとかを見ると、とんでもなく切ない気持ちになった、証人をお願いするために会社に出向いてでも誰にも(旦那さんにも!)子どもを預けられないからって子どもと一緒に行って、そこで、なんで子ども連れてきてんだみたいなこといわれて、わたしがこの子たちを見ていなければ誰がみてくれるんですか?と言ったときに、なに言ってんだこの女みたいに言われて、本当に頭にきた、お前が何言ってんだと思ったし、被告側にでてくる「男」たちがまじで最悪すぎて、オメーら全員1発ずつ殴らせろや話はそれからだろうがクソが、とずっと思っていた、法廷のシーン、朝日先生と上原さんを応援したい気持ちでいっぱいになるのと、被告側全員ぶん殴りたい気持ちでいっぱいになるのとで感情が忙しかった、てめえこの野郎、とめちゃくちゃ思うシーンがあって、上原さんが被告側の証人にビンタしてしまって、結果としては上原さんが、ビンタしてしまったことに対しての謝罪をすることになるけど、そこに至るまでの展開に胸が詰まりつつも、良い〜;;;;ってなってしまった。その展開のなかで、上原さんが、べつにいいんじゃない自分のためで、みんなもわたしのこと自分のために利用してるところあったんでしょ、みたいに言うシーンがあって、そこが心に残っている。はじめは上原さんだって、自分のためだけに泣き寝入りしたくないって思っていたはずだ、それがいつのまにか、いろんな人が関わって上原さんに連帯していって、女性差別、女性の権利というものを包括して、大きなうねりになった、すごいことだ、でもそうなると、上原さん、というひとがぼやけていく、最終弁論のまえ、最後くらいはちゃんとしたスーツを着てきてよね、と言われた上原さんは、言われたことを守ってそれまで着ていたカラフルなボディコンではなく、黒いスーツを着てくる、でも朝日先生がこれまでがんばった上原さんへのプレゼント、と言って、新しいボディコンを渡して、その黄色いボディコンを着た上原さんと、赤いボディコンの朝日先生が法廷に現れるの最高のシーンだった、ぼやけていた上原さんの姿がもう一度鮮明になる、ずっとぽろぽろ泣いていたけどここでもうダメだった、それからの朝日先生の最終弁論が良すぎてほんとうにダメ、涙腺がこわれた、まわりのひとにグスグスしててごめん、と思ったけどみんな程度の差こそあれ泣いてるっぽくて、それがなんだか嬉しかった、まちがいなくこのひとたちが闘って、勝ち取ってくれたもののうえに今わたしは立っていて、だから絶対にこのひとたちが勝ち取ってくれたものを手放してはならない、手放すもんかと思った、デモなんか意味ない、みたいな言説を時おりみかける、そんなことない、と強く思う、意味がないわけない、この映画をみたら分かる、理屈抜きにそう思う、声をあげることが絶対に無意味なわけがない、それが純度の高い正論であればあるほど、だれかに必ず響いている、受け取ってくれるひとは絶対にいる、そう信じさせてくれる映画だった、ありがとう、わたしもたたかいます。
以下はまとめきれなかった雑感です。
朝日先生の旦那さんが、奮闘する朝日先生の姿をみて、静かに感化されているのがよかったな、定食屋さんで「そんなのまだわからないだろ!」って声をあげてたちあがるのすごいよかったし、終盤で「今日はシチューだぞ」みたいに言ってるのもめちゃくちゃよかった。
栞さん(松本穂香ちゃん)が、いったん、朝日先生のもとを去るけど、戻ってきて、そのときに上原さん、朝日先生、栞さん、でお茶したときに、上原さんが栞さんに、私に本当に寄り添いたいって思っているなら勝利をプレゼントしてほしいなぁ、って言って、栞さんがうんうん頷くのがなんか堪らなく好き。
憲法14条は条文までは言及されていなかったけど、憲法14条ときいて、全て国民は方の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会関係において差別されない、とパッと頭の中にでてくるようになったのまちがいなくとらつばのおかけだ…
朝イチの回にはいったけどいろんな年齢層のひとがきていて、おっちゃんもおばちゃんも、たぶんわたしよりも年下のひともきていて、でもみんなどこかしらでジーンときてるのがつたわってきて、それがなんかめちゃくちゃよかった、こういうことがあると、なんかこう、大丈夫だ、と思える、よい、
映画の内容とはまったく関係ないけど、一瞬だけ鈴鹿くんと穂香ちゃんが同じ画面におさまっていて、一緒の映画出てくれるのうれしいなと思いつつ、同じになるシーンはないだろうなと勝手に思っていたので、マジでほんの一瞬だったけど、うれしかった、なんかわからんけどびくってなった、これは嘘レトの民としての感想です。でも、穂香ちゃんと鈴鹿くんでるんだったらこれはもう嘘レトの民として(?)観に行くしかないだろうと思っており、きっかけはそんな感じだったけど、めちゃくちゃ良いなと思える作品で、そんな作品にふたりが出てくれていることがめっちゃ良いね嬉しいねって思っています。
お昼ご飯のオムライスもおいしかったし、とらつばのリーフレットもゲットできてうれしい( ´灬` )✿



