今年、訃報のあったアーティストの作品紹介

今年は、残念ながら本当に多くのアーティストが亡くなり、非常に寂しく悲しいことが多い1年だったように思います。

Jeff Beck、Shane MacGowan、Randy Meisner、Robbie Robertson、高橋幸宏さん、鮎川誠さん、坂本教授、谷村新司さん、もんたよしのりさん、櫻井さん、HEATH、大橋純子さん、KANさん、チバユウスケさん他…。

わたくしが好きなプログレも、高齢化が進んでおり基本的に大きなニュースがあると、訃報じゃないかと疑う日々をお送りしております。

残念ながら2023年に亡くなられたプログレッシブロックのアーティストのご冥福をお祈りさせていただくと共に、残された素晴らしい作品の数々をご紹介させていただければと思います。

Nektar - Ron Howden

NEKTARは、英国出身でドイツを拠点に活躍するグループで、キーボードの音が際立っていて素晴らしいバンドですわ。創設メンバーでもあった彼は、親友「Derek "Mo" Moore」と共にドイツへと移り、バンド活動を開始。当初はサイケデリックなサウンドとライブ照明で人気を博したが、徐々に音楽性を変化させていき、シンフォニックとロックギターやファンキーな音楽を加味したプログレッシヴ精神にあふれた音楽性を開花し、名盤を世に送り出してきましたわ。

そんなNektarがプログレッシブ精神を開花させた2ndアルバムの「A TAB IN THE OCEAN」と、その方向性が最も結実した6thアルバムの「RECYCLED」を紹介いたしますわ。

Francis Monkman

Curved AirとSKYを結成し、その後ソロでも輝かしい功績を収めましたわ。シンフォニックな分野を中心に活躍し、Curved Airではバイオリンを加えた音楽性、SKYではクラシックとロックを組み合わせたジャズ・フュージョンへの追及などプログレッシブな才能を発揮してきましたわ。

そんなCurved Airの「SECOND ALBUM」とSKYの「Sky2」を紹介いたしますわ。

GENTLE GIANT - Ray Shulman

デレク、レイ、フィルのシャルマン3兄弟を中心に結成されたGENTLE GIANT。一聴しただけでわかるシニカルポップなサウンドに複雑な技巧とアンサンブル。そして何よりも美しいハーモニー。そんなバンドのカリスマ・フロントマンがレイ・シャルマンでした。

4thアルバムの「Octopus」と7thアルバムの「Free Hand」を紹介いたしますわ。美しいコーラスワークに注目ですわ。

PROCOL HARUM - Keith Reid

1967年に結成された「PROCOL HARUM」の作詞家としてほぼ全ての作品の詩を書いた。その詩世界は極めて哲学的であり、数多くのアーティストに、影響を与えたといえるでしょう。

超名曲の「青い影」も収録されている1stアルバムの「PROCOL HARUM」と2ndアルバムの「SHINE ON BRIGHTLY」をご紹介いたしますわ。

The Soft Machine - John Marshall

最初は「NUCLEUS」という英国ジャズロックバンドで活躍しており、その独自性を開拓。その後「Soft Machine」というカンタベリーロックバンドへと参加。何度も休止や解散を経ても、彼が屋台骨となってバンドを支え続けてきたことにより、今年「Other Doors」という傑作を発表されましたわ。

NUCLEUSの3rdアルバム「WE'LL TALK ABOUT IT LATER」。そして今年発表された、氏の遺作「Other Doors」を紹介いたしますわ。

Dream Theater - Charlie Dominici

去年グラミー賞も獲得し、一躍有名となったDream Theaterの最初期のボーカリストですわ。そのヴォーカルは非常にパワフルで、後任のラブリエは彼のヴォーカルと比較され長期に渡り苦しむことになりますわ。(今はもうファンにも認められ最高のメンバーですわ)

ちなみに今も使われるバンドロゴをデザインしたのも彼だそうですわ。

1stアルバムの「WHEN DREAM AND DAY UNITE」をご紹介いたしますわ。

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本当に今年は訃報が多い年だったと思います。「推しは推せる時に推せ」なんていう言葉もありますが、大事な人や大切な人には常に気持ちを伝え、悔いなきように過ごせればと思います。

「命はひとつ 人生は一回」という教訓もあるように、皆様どうか日々を大事に健やかにお過ごしくださいませ。