お嬢様のプログレコメンド(2024.01)

The Chronicles of Father Robin - The Songs & Tales of Airoea - Book II

去年の個人的ベストにも加えた「THE CHRONICLES OF FATHER ROBIN」による3部作の2作目ですわ!! 前作同様、70年代ヴィンテージサウンドをベースに緊張感と叙情性を巧みに交錯させ、よりパワーアップした本作は必聴!第3部も楽しみですわ!

Jordsjø - Salighet

ノルウェーの「jordsjø」による23年作ですわ! 北欧トラッド&フォークなシンフォサウンドで幽玄なヴィンテージサウンドにはプログレファン垂涎! 幻想的なメロディと民俗的なメロディの巧みな融合は、最強ですわ!

Comedy of Errors - Threnody for a Dead Queen

イギリスの「COMEDY OF ERRORS」による23年作ですわ! アンビエント風のサウンドからの、メランコリックで美しいメロディ。そしてネオプログレの王道な盛り上がり! 欲しいものを全部見せつつ、モダンな表現も巧みに取り込む、大御所の実力を遺憾なく発揮した1枚ですわ!

Riverside - ID.Entity

ポーランドの「RIVERSIDE」による23年作は、ニューウェイブ感あふれる近未来的なシンセ・ソリッドなギターとハード・メタル風ある硬質なサウンド。そして、温かみのあるエモいヴォーカルという彼らの唯一無二のサウンドを展開! 新たな未来への幕開けを飾るアルバムですわ!

Seven Impale - SUMMIT

ノルウェーの「SEVEN IMPALE」による23年作ですわ!サックスを加えたバンドサウンドがヘヴィかつダイナミックに展開!狂気的な複雑さと暴力的なサウンドは、アヴァンギャルドでスリリング!最後まで息をつく暇を与えない傑作ですわ!!

zopp - Dominion

イギリスの「zopp」による23年作ですわ!70年代カンタベリーロックを彷彿とさせるサウンドにプログレファンとしてはグッと引き込まれますわ。しかし、タイトでテクニカルなプレイやモダンなアレンジを織り交ぜつつ、サウンドを進化させたプログレッシブな傑作ですわ!

M-Opus - At the Mercy of Manannán

アイルランドのM-Opusによる72年作…いえ72年に発表されたという設定の23年作ですわ!72年といえばプログレ黄金期、そんな時代に未来からの使者は、メランコリックな甘いメロディに美しいメロトロン・シンフォを融合!さらにキレのあるスリリングな演奏に大興奮ですわ!もし、このアルバムが72年に出ていたら…世界はプログレの炎に包まれていたかもしれませんわ〜!!!

Pattern-Seeking Animals - Spooky Action at a Distance

ほとんどのメンバーが現役&元「SPOCK'S BEARD」のメンバーで結成された「PATTERN-SEEKING ANIMALS」による23年作ですわ!壮大なシンフォニックプログレとキャッチーなメロディの中にオリエントな雰囲気が効いており、一曲一曲がとてもドラマチックなアルバムですわ!

Whyoceans - DESERTED SYMPHONY

マカオの「WhyOceans」による23年作ですわ!美しく切ないピアノのメロディに、ゆっくりと盛り上がるギター。そして重厚なクレッシェンドによる最高潮への盛り上がり。まさにわたくしたちが想像するポストロックをパッケージした、ドストレートなアルバムですわ!

THINGS FALLING APART - we can rust the world into the dust of the universe

アメリカの「THINGS FALLING APART」による23年作ですわ。バンドの20周年の記念すべきアルバムと同時に、創設メンバーの遺作となってしまった本作は、アコースティックなメロディが美しくも悲しいまるで祈りのように、ポストロックの轟音がまるで叫びのように、様々な感情渦巻く一枚ですわ!

Explosions In the Sky - End

ポストロックの大御所、アメリカの「EXPLOSIONS IN THE SKY」による23年作ですわ! 静寂の中に響くエモいメロディに、クレッシェンドで湧き上がってくる叙情的で壮大な轟音。 アルバムのタイトルも相まって非常に壮大で感動的なアルバムですわ!感動!!

ALL HANDS_MAKE LIGHT - "Darling the Dawn"

カナダの「ALL HANDS MAKE LIGHT」によるデビューアルバム23年作ですわ!エレクトロニックでシューゲイザーなアンビエントサウンドに、切なく歌われるメロディ。ミニマリズムでありながら美しい轟音サウンドは、まさに太陽への祈りのように響き渡りますわ〜!

Ciśnienie - Zwierzakom

ポーランドの「CIŚNIENIE」による23年作ですわ!ギターではなくヴァイオリンがメンバーにいることで、クラシカル的な美しさとチェンバーロックのようなダークさを持ち合わせ、内包する圧力を爆発させるように激しくクレッシェンド&爆発していくカタルシスは恍惚ですわ...!

The Flowers of Hell - Keshakhtaran

イギリスの「The Flowers of Hell」による23年作ですわ!そのスピリチュアルかつ瞑想的なサウンドは、サイケやスペースというよりは、東洋のアンビエント・ニューエイジという方がしっくりきますわ!涅槃的で揺蕩う音が非常に美しくマハトマが開闢しそうですわ〜!

Ni - Fol Naïs

フランスの「NI.」による23年作ですわ!ダークでヘヴィなアヴァンギャルドな強烈サウンドは、一聴しただけで衝撃的ですわ!マスロックのような複雑なリズムに、骨太な不協和音と硬質なノイズを止められる者はいませんわ!もはや破綻寸前のカオスさは狂気的ですわ!!

ZAZEN BOYS - らんど

日本の「ZAZEN BOYS」の24年作ですわ!お得意というよりはThis is 向井秀徳ともいえる鋭く攻撃的なサウンドに、各パートがせめぎ合う!研ぎ澄まされたテクでありながらもメロディアスでダンサブルなグルーヴが最高ですわ!!繰り返される諸行無常!

Ovrfwrd - There Are No Ordinary Moments

アメリカの「OVRFWRD」による24年作ですわ!ジャズ・ロックをベースに、クールなサウンドとアグレッシブなリフやキメの応酬!そしてなによりもメロディがキリッと際立ったアルバムですわ。モダンなテクの応酬に緊張感漂うジャムは、痺れるほどカッコいいですわ!

Perfect - Monkey Jockey Man and the Safari Tick Sugar

アメリカの「PERFECT」による24年作ですわ!元々はパンクバンドだったのですが、メンバーの交代によりバンド名も少し変え、音楽性も変化しましたわ。アヴァンで非常にテクニカルなのに、ポップなメロディと疾走感あふれるサウンドが不思議と気持ちいいアルバムですわ!!

A Secret River - Mirror Universe

スウェーデンの「A SECRET RIVER」による24年作ですわ。うっとりとするような美しいメロディとコーラスの下で、サウンド隊が激しく「ロック」なサウンドを展開!それら2つが美しく融けあう蠱惑的なプログレの魅力から、ついつい聴き入ってしまうアルバムですわ!

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以上、2024年1月にレコメンドさせていただいたプログレアルバムになりますわ!今月は19枚のアルバムをレコメンドさせていただいたのですが、去年末の年末調整からの影響か、少ないかなと不安になってしまっております。

それにしても2023年はプログレの豊作の年だったなぁと思うのですが、今年ももう素晴らしいプログレ作品が発表されており、期待が高まっておりますわ。

皆様に1曲でも素敵なプログレをご紹介できればと思いますわ!