どうにも交わらない人がいるのは、通っている道自体が離れているからなのだ、と今更のような気づきを得た。
近づこうと道の端まで寄ることはできても、そこから飛び出せないのは、僕だって同じことだ。
たまたま声が届く距離、目に見える範囲にいる人もいる。
でも、そうでない人も多いのだ。
交わらない道にいる人を追いかけても仕方ない。
織姫と彦星ほどロマンチックでないにせよ、たまに会えるのならそれでも良いのではないか。
どこまで行っても交わらないような、そんな道を進み続けている人もいるかもしれない。
それでも、未来に期待することはできるのではないか。
人間いずれ行き着く場所は同じ。そんな見方もあるのではないか。
そんなことをふと思った。
だから僕は、今は遠くの道にいる誰かの目にも留まることを願って、今日もこんな他愛もない文を書いている。