そういうことを誰かが言ってなかったかな、と思って先日からGoogleで探しているが、見つからない。
いや、似たような趣旨の言説はちらほら見かけるのだけど、短い言葉でぴったり当てはまるものが見つからない。
もういっそ、自分の言葉にしてしまおうか。
これが座右の銘でもいいかもしれない。
そう思う程度には、しっくり来ている。
解説
逆に、何一つ真剣に取り組めることがなかったなら、それはなんて無味乾燥な人生なんだろう、と思う。
「真剣にやること」は、(法律や公序良俗に反しない限り)なんでも良いと思う。
極論、人はいつか死ぬのだから。
何かが残らないことを寂しいと思う人もいるかもしれないが、先に行くあなたがそれを気に掛ける必要もない。
極論、何をやっても「バカバカしい」と思われるかもしれない。
それでも、「真剣にやるから」楽しいし、「面白い」。
個人的には、ある程度長く真剣にやり続けた結果、何かが達成できて、自分がそれに満足できれば良いなと思うが、それは誰にでも求めることではない。
それが「バカバカしい」ことである必要があるのか? と問われると、少し困るかもしれない。ぶっちゃけ、別に何でもいいと思う。
でも、なんだか大層なお題目やら御託を並べて、さもそれが高尚なことでもあるかのように取り組むより、所詮は浮き世の出来事と肩の力を抜いて取り組んだ方が楽しめるんでないかい? と、そう思った次第。
以下は、表題のような言葉を誰かが言ってなかったかな、と探していて見つけた言葉たちの紹介。
似て非なる言葉
「真剣にやれよ。仕事じゃねぇんだぞ」
タモリさんの名言。
仕事よりも遊びを大事にするという。
これはこれで、ハッとさせられるような言葉だと思う。
本稿の表題の言葉と大差ないのではないか、と思う人もいるかもしれない。
でも個人的には、別に仕事を真剣にやって、遊びは息抜き程度でもいいと思う。
勇者ヒンメルの言葉
流行りの漫画『葬送のフリーレン』で、勇者ヒンメルがドワーフの戦士アイゼンにこう語りかけた。
アイゼンは、辛く苦しい旅がしたいのかい?
僕はね、終わった後にくだらなかったって笑い飛ばせるような楽しい旅がしたいんだ。
なんか、わかる。さすがヒンメル。
もし私が勇者パーティーの一員なら、「誰かのために」とか「人類のために」とか使命感に駆られての冒険はしんどいと思う。
もっと利己的な、個人的な理由で戦いたいものだ。
悪ふざけを後押しするかはわからないが、魔王を倒すためとはいえ、ずっと我慢に我慢を重ねるなんていうのは嫌だし、無理だと思う。
なるべく、楽しんでできるようなことをやっていたいと思うし、そう思えば、時には悪ふざけにも付き合うだろう。
旅が終わった後で「ああ、バカバカしかった」と笑い飛ばせるなら、それは最高だなと思う。
『葬送のフリーレン』の中で、ヒンメルらが魔王を倒すまでの冒険の旅は10年の長きに渡ったという。
それだけ長い間、無理に我慢を続けていたとしたら、どこかで誰かが折れていてもおかしくない(※ただし、エルフのような長命種は除く)。
ヒンメルのようなメンタリティは、きっと彼らの長い旅路を照らす明かりになったのだろうと思う(※ただし、以下同)。
似ている言葉
「無駄こそ生きる意味」
Google検索で見つかった記事その1。
ある地方の奇祭に触れて、「一見バカバカしいことを全力でやる」大切さに気づいたとのこと。
この記事に書かれていることは、けっこう私の考えとも近い。
「バカなこと、無駄な事こそ、人生を豊かにしてくれる」
Google検索で見つかった記事その2。
高須賀氏という勤務医の方の記事。
すごく雑にまとめると、「無駄なことなんてない。文化やサブカルチャーはそういうものから出来ている」みたいな主張かな。
私としては、日常やることが必ずしもそうした「価値や意義がありそうなこと」に結びつかなくてもいいと思うけど、まあ、何にも結びつかないのも虚しいかもしれないので、これはこれでアリか……って感じ。