[下書き] 「プロトコル型コミュニケーション」の功罪について

progrhyme
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最終更新: 2024-02-22

前置き

2023年10月頃から12月にかけて、「プロトコル型コミュニケーション」というものについてFacebookにいくつか持論を投稿した。

それで終わりにしても良かったのだけど、今後、考えていることを書き表すにあたって、これをもう少し整理して公開しておかなければ、話の前提が揃わないことがありそうだと思った。

よって、いずれはブログを書くことを考えていて、この記事はその下書きとしたい。この記事が役目を終えたときどうするかは未定だ。そのまま残しておくかもしれないし、ブログの方のリンクだけ残して内容を削除するかもしれない。

「プロトコル型コミュニケーション」とは

「プロトコル」とは

「プロトコル」とは、私のようなIT技術――特に、デジタルな通信に関わる仕事に関わる者の間で使われる専門用語だ。他の分野にも「プロトコル」という用語はあるかもしれないが、寡聞にして知る機会はなかった。

「プロコトル」は英語の「protocol」から来ており、「外交儀礼」「条約」「手順、命令」などの意味がある。

ITの領域における「プロコトル」の意味は乱暴にいえばこれらを複合したものといえなくもなかろう。

「プロトコル型コミュニケーション」とは

では、「プロトコル型コミュニケーション」とは何かというと、〝形式や様式の整ったコミュニケーション〟のことだ。

簡単な例を挙げれば、「おはよう」と言われたら「おはよう」と返すようなやりとりのことだ。

また、その形式や様式のことを「コミュニケーション・プロトコル」と呼ぶこともある。

これらは私の造語である。

「プロトコル型コミュニケーション」の例

あるいは「コミュニケーション・プロトコル」の例だが、これらの例は枚挙にいとまがない。

  • 時候のあいさつ

    • 「よいお年を」「あけおめ、ことよろ」

  • 手紙やメール

    • 枕詞や結びの決まり文句

  • SNSにおける「いいね」やシェア

  • チャットツールにおける絵文字リアクションやスタンプの利用

  • ハイタッチ

  • etc.

言いたいこと

  • 「コミュニケーション・プロトコル」はコミュニケーションを推進する補助輪のように機能する

    • 深く考えずとも、「プロトコル」に従うことでコミュニケーションが成立する(感覚が得られる)

    • (難しい)コミュニケーションのハードルを下げ、コミュニケーションが生じるきっかけになる

    • 「プロトコル」以上の内容を伝達するときにも、「プロトコル」が役立つことがある

  • 一方で、「コミュニケーション・プロトコル」によってコミュニケーションのやり方が規定され、時にコミュニケーションの内容さえ制限されることにより、パターン化されたコミュニケーションを繰り返すことになり、内面の深堀りやコミュニケーションの発展性が損なわれ得るのではないか

    • 「プロトコル」が大半のコミュニケーションになり、内容の伴わない、空疎なやりとりになってしまう恐れがあるのではないか

  • SNSにおける「プロトコル型コミュニケーション」

    • より多くの人の反応を求めるほど、幻想を追うことになるかもしれない

@progrhyme
IT企業でソフトウェアエンジニアとして働いています。趣味で小説を書きます。