久しぶりに文章を書く。
本来のわたしは得意ではないなりに書いたり作ったりすることが好きであり、同じように誰かが書いた様々な文章を読んだり眺めたりすることを愛していた。
それがどうにもここ数年は「やりたいやろう」と毎日のように望みつつ、家でごろごろと座ったり転がったりしながら手のひらの小さな板ばかり凝視する日々を重ねてしまっていた。
SNSとは便利なもので、気になるトレンドワードをチェックするだけで世の中を知ったような気になったり、社会の一員になれた気になったり、あまつさえ自分が博識になったような気分にすらなる。3秒どころか画面をスクロールするだけでさっきまで読んでいた文章を忘れてしまう気軽さなのに。そういうところも含めて飽きなかった。
それが今こうしてとりあえずでも何か書いてみようと考えた上に実行できたのは、ここ1年かそこらのXの仕様変更のおかげである。
SNSは今も好きだしXもサービス開始直後くらいから現在まで利用している。それでも、その「好き」よりもずっと「見たくない・興味がないものを強制的に見せられるのが嫌い」だから、少なくともXの今の状態はわたしには都合が悪くなってしまったのだ。
こうして小さな一歩を踏み出せたのだから、イーロンには感謝をしなければ。